ジョブ・クラフティング?
産業医をしている企業の管理者会議DVDを拝聴していたら、今年は『ジョブ・クラフティング』という単語を発見。またまた年寄りのアタマを悩ませるような横文字ビジネス用語である。まだ『ワークエンゲージメント』だって、概念だけしか理解できてないから今ひとつピンときてないというのに。『リテラシー』に至っては、さっき調べたら2012年にここにアップしていたから世間ではもはや当たり前の用語なのでしょうけど、いまだにわたしの周りで使っている人を見たことがない。こういう言葉は、おそらくわざわざ選んで使わなくても、普通の日本語で十分意思疎通できるはずだと思うんですが・・・。
『ジョブ・クラフティング』・・・”「ジョブ・クラフティング(Job Crafting)」は、従業員一人ひとりが仕事に対する認知や行動を自ら主体的に修正していくことで、退屈な作業や“やらされ感”のある仕事を“やりがいのあるもの”へと変容させる手法のこと。会社や上司の指示・命令ではなく、働く人々が自分自身の意思で仕事を再定義し、自分らしさや新しい視点を取り込んでいくことで、モチベーションが高まり、パフォーマンスの向上につながるという考え方です。”・・・「ふーん」です。『「やらされ感」が「やりがい」に変わる』・・・この講演レポートがまあまあわかりやすいなと思って読んでみました。やりがいのある仕事を自分で工夫してやっていくことで個人も企業も発展していく、すばらしい概念ですが、これを実現できるかどうかは受け皿である企業の体制や風土に左右されそうですね。今のわたしの勤務する職場は、きっとこの『ジョブ・クラフティング』の適用にとても向いている企業であり、もしかしたらもうすでに行われているのかもしれません。ただ、概念はすばらしいけどきっと現実はコトバで云うほど簡単なことではありますまい。働く人皆が同じ方向に向いて目的を共有しながらの各自の”やりがい”を見つけ出す能力って、それなりです。そして、先日ここに書いた『やりたいことだけをしたい』で育ってきている若者たちにとって、“やらされ感”のある仕事を“やりがいのあるもの”へどうして自分が変換させなきゃいけないの?と考えたらそこでおしまいになります。入社時点でのセレクトではなく、入社した後で変わらせなければならないのは理不尽だと思う人は不適合。
で、今さらですけど、『ワークエンゲージメント』とどう棲み分けるものなのかしら?
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