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ビタミンの新常識?

わたしが所属している日本抗加齢医学会から送られてきた会員カードと一緒にいくつかのリーフレットが入っていました。その中にあったビタミンAとDの含まれたサプリ『AD1000』のリーフレットを読みました。

「なぜ、ビタミンDのサプリにビタミンAを配合したか?」・・・本来肝臓に蓄積されるビタミンAが枯渇することは現代社会ではありえないと云われながら、それでも夜盲症やドライアイや踵のガサガサで悩まされている現代人が少なくない。その原因の中に意外な盲点があるというのです。体内で活性化するレチノール(ビタミンA)は植物には含まれていないということ。日本人のビタミンAの供給源の半数以上は植物由来のβカロチンで摂取しておりこれを小腸上皮で吸収した後に転換酵素(BCMO1)でレチナールに転換するけれどその酵素をきちんと作れない人がいる、と。だから、食物やサプリからβカロチンを十分摂取してもビタミンA不足になる場合があるというのです。

さらにビタミンDが体内に取り込まれる過程でビタミンAの受容体(シグナルの受け皿)を使うので、大量のビタミンDを摂取するとビタミンAのシグナルが核内に入りにくくなって相対的なビタミンA欠乏ももたらされる可能性がある、と書いてありますね。つまり骨粗鬆症などで高単位のビタミンDを摂取する場合にビタミンAも併せて摂取すれば相対的ビタミンA欠乏は予防できるということのようです。

と、リーフレットを見ながらなるほどなるほどと感心しながら書き写しましたが、つまり高単位ビタミンDを摂取しなくてもいい一般の人にとってはこの合剤は不要なわけで、説明の前半にあったBCMO1をうまく作れない人はどうしたらいいのでしょうか? 多くの市販サプリはビタミンAを摂るためにβカロチンを摂るようになっているのだそうだからこれではダメなんでしょう。あ、そうか、植物由来ではなくて動物由来の食材で摂れば良いだけのことか。豚レバー、鶏レバー、ウナギ、バター、鶏卵とか・・・現代人は妙に過剰な健康志向の意識ために動物性食品を避けて植物性食品に偏ってしまっているのが病気発現の根本理由なのかもしれません。

 

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