見たくないものは見ない
「テレビは観ません。ラジオもほとんど聴かないかな。いつもYouTubeで自分の好きなものを観たり音楽配信を聴いたりしているだけで特に何も困らないし」
先日、テレビの街頭インタビューで若いお嬢さんが答えていましたが、今の若い子たちの多くはそんな感じのようです。「ニュース番組とか観ておかなくて大丈夫ですか?」という問いには「必要なことはSNSとかLINEとかを見れば確認できるから不自由は感じません」と。まあ、リアルタイムの情報が入ってこない事への不安などほとんどないのが現代人なのでしょう。
それが現代人なのでしょうし、今の若者たちの常識なのでしょう。それが”時代”なのでしょうがないのでしょうが、心配なのは「見たくないものは見ない」が当たり前で「したくないことをどうしてしなければならないの?」という理屈がまかり通ることに疑問を感じない若者世代は、プライベートでは通用するけれど社会生活ではほとんど通用しないということを分っているのだろうかということ。会社に入社したあとでトラブルが起きたり上司先輩から注意されたら乗り越えられず(というより、乗り越えず)に「やりがいがない」と云い残してドロップアウトしてしまう人が少なくない理由なのではないかと感じます。
やりたいこと、見たいこと、興味あることをした方が充実した日々が送れるじゃないか、一度しかない人生なのだから・・・それの何が悪いの? という若者の声が聞こえてきそうです。そんなことに文句を云っているのではありませんけどね。ちなみに、こんな若者たちばかりなのだから、国や地方自治体がどんなにテレビや広報で情報を流したところで何も伝わらないということをもっときちんと理解して本腰を入れて打開策を講じないと日本は沈没していきますよ。ニュースや広報誌なんて興味ないのだから、親しい友だちが拡散でもしてくれない限り、絶対に伝わらない。アイドルにしゃべらせるとしてもテレビじゃダメなのよ、って分っているのだろうかしら。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 豪雨災害(2024.10.04)
- 『後期高齢者の質問票』(2024.10.03)
- 汚物流し(2024.09.27)
- リフォーム(2024.09.26)
- フェイクニュース(2024.09.19)
コメント