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年老いた筋肉?(前)

「若いですね」と、ワンの散歩なんぞしていると時々云われます。それはわたしの着ている服が若者仕様だからなのかもしれません。どこぞのキャラクターとのコラボTシャツだったり、かわいらしい模様のセーターだったりを着ているから。でも、これは単にわたしが着る物に頓着せず、さらに物持ちが良いからに過ぎません。あまり服を買わないので、10年~15年くらい前のユニクロのシャツなど普通に着ているせい。購入のセレクトは妻だし。

それはそれで、若い頃の服を着こなせているのだから体格も変化なくすばらしいことだと思うし、「若い」と云われるのはこの歳になると嬉しい。ただ、そんなウキウキ気分で散歩から帰ってきて玄関にある姿見を眺める、あるいは途中の団子屋さんの店のガラスに映る自分を見ると「ジイちゃんジャン!」と凹んでしまう。世間のジイちゃんがお孫さんかなんかからプレゼントされた様な真新しい若者シャツを着ているのを見かけることがあるけれど、あの時の印象に近い物が鏡の向こう側に映っていて、ちょっとイタい年寄りに見えたりする。

ほんの5年前くらいまでは同じ服を着て鏡に映ってもそんな感覚を持たなかったことを考えると、何かが変わっている。姿勢も正してお腹も引っ込めて”颯爽”と歩いているけれど、どこぞの”元気の良いジイちゃん”にしか見えないのよ。「年相応なのだからしょうがない」と思う反面、やはり悔しい。子どもができたり孫が生まれたりの区切りを経験していないわたしたち夫婦は気持ちが新婚の頃のままなものだから、自分の現実の姿が自分の目で見てきた世間の年寄りと同じに見えること自体がどこか納得いかないのであります。

格好もココロも若いのに、昔のオシャレなシャツを着ているのに、どうしてどこぞの棟梁や老舗焼き鳥屋のオヤジに見えてしまうのだろうか。くやしいくやしいくやしいくやしい。(つづく)

 

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