« マスクの行く末 | トップページ | マスク狂奏曲 »

虫の知らせなのに

「最近周りの人が大きな病気になったから、自分も心配になって申し込みました」という人間ドック受診者の方は少なくありません。いわゆる”虫の知らせ”。

検査結果として精査や治療を要する項目はなかったけど、改善すべき生活習慣の項目がいくつかあったから「この機会にぜひ何らかの改善行動を始めてみてください」と進言はするのだけれど、ほとんど聞いていないように見えます。目的だった病気の有無を見る検査に大きな問題がなく、そのほかにもすぐに病院を受診しなければならないような重篤な病気が見つからなかったことに安堵し、「良かったです」と云いながら診察室を出ていく受診者さん。きっと、「まだ大丈夫だな」と安心してしまって、明日から何かをするでもなく今夜は祝杯なのかもしれません。

せっかくの”虫の知らせ”・・・神様が受診行動に踏み切らせたのは、本当はこの機会に日頃検査したこともない項目をチェックして、今すぐ改善させないと将来病気が起きるぞ!という項目の指摘を受けてそれを回避するために生活習慣を今すぐ見直すべきだということに気付けよ、という示唆だったのだろうと思われ、今回の人間ドック結果を眺めながら残念ながら「この人は完全に改善のタイミングを逸してしまったなぁ」と感じてしまうわたしです。まあ、「転ばぬ先の杖」というのは傍から見ているとよく見えるけれど、当事者からは全然見えないもの・・・やはり人間は何か大病しないと生活習慣は変えられないものなのかもしれません。

 

 

|

« マスクの行く末 | トップページ | マスク狂奏曲 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« マスクの行く末 | トップページ | マスク狂奏曲 »