ツインデミック
なんか中途半端なコロナ禍の昨今、新規感染者数は一気にリバウンド気味です。特にわたしの住む熊本なんか、突然の倍増でほとんどが子ども達とその家族らしいけれど、高齢者も徐々に増加してきているのだとか。「エアコンが原因だ」なんて云われているけど、「猛暑の中でどうしろというのよ!」というグチが聞こえてきそうです。それでも世間が一時期ほど騒がないのは、別に慣れてきたからではなくおそらく意図的。経済活動を優先するように舵取りしたし、もうすぐ参議院議員選挙だし、やっと海外からの観光客を受け入れ始めた矢先だし、猛暑で「マスクは外せ」と云い始めたところだし、重症者が増えたわけでもないし、みたいな理論で。だから、感染者倍増でも世間の人の感覚は緩いままという印象です。
それよりも、もうひとつの感染症=インフルエンザ感染がどうも現実のものになろうとしている様子で、関東では小学校の学級閉鎖があったと聞いています。COVID-19が流行っていたからインフルが激減し、昨年はインフルが急増すると思いきやCOVID-19のさらなる波が押し寄せたせいで2年続けてインフル激減の冬だったわけですが、今年はすでに南半球のオーストラリアあたりでインフルの大流行が起きたそうです。南半球で起きた感染は半年後に北半球に波及するというのが常。今年の南半球の流行が例年より数ヶ月早かったことを考えると、日本では9月辺りに大流行が起きるのではないかと懸念されています。なのにまだCOVID-19は妙な燻りをみせたまま、海外旅行者受け入れによって世界中のシャッフルが始まっているから、どうも今年はインフルとコロナがダブルで流行りそうだと推測されているようです。これを『ツインデミック』というらしいことを先日夕方のTVニュースで知りました。
しかも面倒なことに、いつもより早めにインフルが流行っても頼みの綱のワクチンが間に合わない。いつもは冬に流行るから10月以降に普及するように作られているのです。煽るようにマイナス情報ばかりが舞い込んできています。困ったことです。でも、原点に戻りましょう。インフルだって平成の初めの頃は治療法がなかったのです。案ずるなかれ、結局はマスク・うがい・手洗いの励行と密を避ける行動と・・・標準予防策以上の良策がないのだから、それを励行しましょう。大丈夫です。日本人は子どもの頃からしっかり教育されてきた行為なのですから。
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