躓きそうになったとき
靴下を穿こうとしていてバランスを壊して前に倒れそうになったこと、経験ありますか。わたしは最近しょっちゅうで怖いので、可能な限り椅子などに座って穿くようにしています。こんなとき、人間って、どうして靴下を掴んだ手を離そうとしないのでしょう。穿き切れていない靴下を掴んだまま「おっとっと」となるからつんのめるのであって、バランスを壊した時点で手を離せば事なきを得るはずなのです。若いころアメリカにホームステーに行ったとき水上スキーを体験させてもらう機会がありましたが、あのとき「危ない!と思ったらすぐに手を離しなさい」と教わったのに、つい離せずに前のめりに海水にツッコんでケガをした友人が居たのを思い出します。人は咄嗟のとき、掴んだ手を離すことが瞬時にはできないものなのだな、と。
靴下穿きながら、手を離さずに前のめりにつんのめって頭を打ったら大変なことになる・・・わかっているけれど手が離せないのは、歳を取って運動神経が緩慢になって咄嗟の判断ができないというだけではなく、自分のこれまでの経験から考えて「これくらいは持ち直せる(はず)」と判断ミスしてしまうことにも起因する気がします。自分はもうそう若くはないのだということを肝に命じなければなりますまい。靴下はまだいいのですけれど、ズボンを穿きかけてつんのめるともっと大変。脚が抜けないから間違いなく転ける。ヘタをするとズボンを破いたり足関節を痛めたりする。それでも、瞬時に手を離せば少なくとも受け身はできるから大けがは免れるはずなのでありますが。
ま、どっちも、要するに「年寄りは見栄を張らずに腰掛けてするのが一番安全で確実な方法なのだ」と合点すべきなのであります。
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