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電力需給ひっ迫注意報

短い梅雨が明けて灼熱地獄の毎日。雨がこのままないと水不足の懸念だけではなくて農作物にも大きな影響が出るのだろうなと心配になります。かといって雨が降れば超災害級の大雨になって大問題だし。もはや、コロナ感染がどうだのウクライナ情勢がどうだのなんて、どうでもよくなってしまった感。

とりあえず猛暑に伴う電力不足の警戒から『電力需給ひっ迫注意報』を東京電力が出して、各企業や各個人が地道な取り組みをしていることを連日テレビで報道していますが、これは別にこれから1、2ヶ月くらいがんばればいいという内容ではありますまい。もう20年以上前から叫ばれ続けていても放ったらかしてきた地球温暖化による異常気象が机上の空論ではなくて現実問題になってきた証拠なのだから、今年が特別なのではなくこれからずっと続く、いやむしろ年々酷くなるに違いないことなのだと覚悟しなければなりますまい。

でもまあ幸いなこと(不幸中の幸いというのが正しいのか)に、わたしたちは11年前に東日本大震災を経験しています。あのとき、日本中が世界の終わりを覚悟し、戦後の日本に戻らねばならないかもしれないと覚悟して、日本中が一致団結して節電に取り組みました。街中の電気が一気に消され、エレベーターをやめて皆が階段を歩くようになり、冷蔵庫内の灯りを消しても冷蔵効果に変わりがないということを知りました。あのときできたこと(しかもそれがずっと続くと覚悟したこと)なのだから、できるはずなのです。今の状況を考えると、国民全員が「がんばるべき」と理解しているはずなのですから。

でも、人間って本当に弱い生きものだから、一生モノだと覚悟したのにすぐに回復できた経験値のせいで、今回も「今がんばればすぐに前の生活が戻ってくるはず」と期待してしまうもの。残念ながら今回はたぶんそうはいかないと思う。だって、去年も一昨年もいや5年前でもすでに「観測史上初めての」という単語を使ってきていたのだから。

 

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