ワン達の最期のこと
先日、女優の杏さんが亡くなった愛犬のことを綴ったエッセイ「ヤマト記」が雑誌に掲載されるというニュースがありました。
それを読みながら、やはり思い出されるのは我が家の愛犬たちの最期のこと。初代インディ(♂)が亡くなったのは2008年9月9日。そしてその娘ベルが亡くなったのは2014年2月20日。奇しくも2007年の暮れから2つのブログを開設して日記のように毎日綴っていたから、それを読み返すと当時の記憶が舞い戻ります。インディはある日突然倒れて病院に連れて行ったら肝臓腫瘍を発見しました。その後、半年以上元気でしたが徐々に腫瘍が拡大して肺や胃を圧迫していきました。8月末に食べられなくなってから一気に意識が遠のき、ウンチまみれな彼を毎日介抱しながら9月3日からの一週間、飼い主である私達の覚悟ができていないことを悟ってずっと逝くのを待っていてくれた日々。辛かったけれど、毎晩一緒に玄関の床の上で寄り添いながら過ごしたあの日々はある意味幸せでした。そして徳島出張の前日、彼は最期まで気を遣いながらそっとさよならを告げました。
2008.9.3「生命力」
2008.9.4「死に神」
2008.9.5「存在」
2008.9.8「魂の召され」
2008.9.9「インディさようなら」
2008.9.10「魂のエネルギー」
インディの娘ベルはほぼ老衰でした。器量よしのきれい好きの彼女には屈辱的な失禁生活だったけれど、最期は夫婦の前でふっと蝋燭の火が消えるように逝きました。
2014.2.20「生きる気力」
2014.2.21「ベルちゃんへ」
そんな記憶を辿るかのようにブログを読み耽りながらの涙と嗚咽の中で、ふと現実に戻るのです。インディは14歳になる1ヶ月前、ベルは16歳になる2ヶ月前・・・今我が家にいる老犬セイラは13歳半。できるだけ考えないようにしていましたが必ず訪れる別れの日。単純に存在が消えてしまうのとは違う辛さをそう遠くない将来に必ず経験しなければなりません。ほんの1年前には小娘のように走り回っていたのに今の衰えようといったら・・・。その先には、家族との別れも覚悟する日がやってくる。そんなことを考えてしまったので、「これはヤバい」と思って、もう過去の感傷に浸るのを止めました。今を、楽しく一緒に生きてあげなければ。
「老犬の後ろ姿」
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