副次効果?(2)
(つづき)
ナイトガードと血圧低下の間に因果関係が本当にあるのかどうかはわかりませんし、そんなことを議論したいわけではありませんが、相手が医療関係者かそうじゃないかで、明らかに会話内容は変わってしまうのは確かです。おそらく話し方自体も変わってしまう。急に構えられるのが面倒くさいので、患者側の立場に立ったときは自分の職業は聞かれない限り話しません。話さなくても別に困らないからです。
わたしたちの仕事では、逆の立場になることが多々あります。受診者の中には、わたしのように素性を明かさないドクターがたくさん居ます。言葉の中に専門用語が出てこないかとかHBV抗体が陽性かとか、いろいろ探りを入れたりします。保健師さんがちゃんと問診で確認してくれたら良いのに”個人情報だから”とか云って聞かない。こっそりネット検索して名前が出ないか調べたりする。自ら医療関係者であることを名乗ってくれるとやりやすいのですが、あまり云わないですね。「あなたは医療関係者だからこれくらいはわかりますよね。説明を省略しますよ」と云われるのがイヤだった、と元ナースのわたしの妻が云ったことがあります。自分が関係した分野しかわからないわ(医者も同じです)。結局知ったかぶりして帰った後でネット検索したりしなきゃいけなくなるのよ、と。完全に素人相手に話す口調で云ってるな、と思うけどその方がわかりやすいし。まあ、時々全然見当違いなことを云ってる医者がいて「それは違うやろ!」と突っ込み入れたくなることもあるけど・・・とわたしに話してくれます。
わたしも同様の経験をよくします。だから、自分が話す側にいるときには、平易になりすぎず、かといって専門用語で逃げるような言葉は使わないように、といつも気にかけています。専門分野の人ではないからこそ思いつく理屈も少なくなく(今回のわたしの言葉は、相手にとってはそんな感じだったのかも)、それにきちんと応えられるようにいつも気を遣っている次第です。
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