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咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症に漢方薬、7割以上で有効

喉の異物感や圧迫感など喉の症状が現れる咽喉頭異常感症の発症には、胃食道逆流症(GERD)、咽喉頭逆流症(LPRD)、咽頭アレルギー、乾燥、精神的要因などが関与する。福井大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の呉明美氏は、咽喉頭異常感症に対する漢方治療の有効性を検討し、第72回日本東洋医学会(5月27~29日)で結果を報告。咽喉頭異常感症の治療に頻用される半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の有効率は55%で、同薬が無効で他の漢方薬を切り替えた例を含めると、有効率は全体の75%で得られたと発表した。

Medical Tribune(2022.7.15配信)に報告された記事です。COVID-19の第7波が広がる中で、この”喉のあたりのもぞもぞ感”で悩まされている人は日頃より多いのではないかと推測します。かく云うわたしもそのひとり。年に何回かこういう日が続きます。でもしばらくしたらまた治っている。これはたぶん持病の逆流性食道炎(GERD)だと思いながら、妙に不安になる。全く良くなったら治ったで逆に気になって「上気道感染かも?」と不安になる。「そもそも進行性でもなく発熱も全くない感染症などありえないから、それは水分不足による口内乾燥か、メンタルだ」と云い切る内科医もおります。そんな中、この記事が目に飛び込んできたわけです。

『咽喉頭異常感症』という病名自体を初めて知りましたが、さらに”咽喉頭異常感症は、原因が特定できない「真性咽喉頭異常感症」と、検査によって原因が特定できる症候性(二次性)咽喉頭異常感症に分類される。”という概念を初めて聞きました。その中で、”真性咽喉頭異常感症に対しては、抗不安薬や抗うつ薬が処方されることがある。一方、漢方医学的には、気鬱による梅核気(ばいかくき)や咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)と呼ばれる病態だ。漢方の概念には「気・血・水(き・けつ・すい)」があり、梅核気、咽中炙臠は、気のめぐりが悪い「気鬱(気滞)」によって起こる症状と捉えられ、気をめぐらす治療法として半夏厚朴湯が処方されることが多い”というのを読みながら、わたしのは症候性(二次性)咽喉頭異常感症だと思い込んでいたけれど、意外に真性なのかもしれないと思わないでもありません。

とにかく、上気道感染症でなければそれだけで安心できるのですが、一度半夏厚朴湯を呑んでみようかな、とふと思うのであります。
 

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