もういいのでは?
新型コロナ感染症第7波の猛威が収まる気配を示しませんし、正直なところ政府が考えているよりもはるかに医療現場は疲弊し、わたしの働く施設でもほぼ完全にパンクしています。職員が感染したり濃厚接触者で出勤できないことも含めてです。乗務員が足りなくて熊本の路線バスも便数を減便したそうです。
でも、一連のCOVID-19の中で現在主流のBA-5は、感染力は強いらしいけれど、まさしく他のウイルス感染症と同様の特徴に落とし込まれてきた感があります。さすがに夏場にこれだけ元気なのだから冬場にどうなるかまだ未知で心配ではありますが、感染の主体である子どもたちの症状の特徴は超高熱と上気道感染症状だそうです。でも、普通の解熱消炎剤を内服すると数日で軽快するのがほとんど。熱性痙攣や脳炎・心筋炎など起こさなければ概ね経過は良好なのだと聞きます。これって、普通のカゼと同じとは言いませんが、インフルと同等かそれ以下という気がしませんか。普通のインフル流行期に比べたら今の方がマスク着用率は各段に高いし、ことあるごとに手指消毒してますし、この3年で標準予防策は一般市民の老若男女、津々浦々まで浸透してしまいました。
感染して陽性だとわかっても、結局特別な治療を受けるでもなく、自宅療養して普通のかぜ薬飲んで静かにして治るのを待つ。大部分は1週間もしなくて軽快し、検査を受けることなく社会に戻っていく。インフルや普通感冒流行期の流れと何が違いましょうか。濃厚接触者云々を言及しなくなるのなら、なおさら違いがありません。COVID-19感染の始まり、特にヨーロッパ型の威力が凄まじくて”殺人ウイルス”の印象が強すぎましたけど、今のBA-5はまさしく共存を求めてウイルスの方から歩み寄ってきた形。突然の大流行は、その区切りのための最後のセレモニーなのではないかとまで感じます。数が多いので確かに重症化する人数は少なくありませんが、それでももはやそう怖れるに足りずの時期になろうとしている気がします。
もうそろそろ、”殺人ウイルス”の呪縛を解いてもいいのではないでしょうか。罹っているのではないかと体調がちょっとおかしいだけでも検査を受けて結果がわかるまで隔離される鬱陶しさ、マスクも手洗いも体温測定もしているのに周りの動向に一喜一憂せねばならない憂鬱さ、家族に感染者が出れば感染者よりむしろ長い観察期間を要する”濃厚接触者”・・・もはやどれもムダな行動に思えます。全世界的監視状態から、もうそろそろ解き放たれても良いのじゃないかしら。それが第7波のBA-5のメッセージなのではないか、と思うようになったここ数日のわたしです。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- フレイル予防(2024.10.02)
- 酒で糖尿病リスク減?(2024.09.30)
- 転倒リスク予測(2024.09.25)
- ペットと食物アレルギー(2024.09.24)
- 手に汗があふれる(2024.09.20)
コメント