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A型肝炎ワクチン

A型肝炎ワクチン

 ウイルス肝炎としてB型やC型は知っていてもA型を知らない若い人は少なくないのかもしれません。わたしが医者になった当時はC型の概念はなく(nonAnonB型とかアルコール性だとか云われていました)、むしろA型とB型を教えてもらっていましたが、実際に臨床現場でA型肝炎を見る機会はほとんどなかった気がします。健診でもB型抗体とC型抗体しか調べませんから、劇症化した肝炎でB型でもC型でもなかったらA型だったのかなと推測する程度でした。

A型の主な感染経路は糞口感染で汚染された食品を摂取することで感染するので、衛生環境は食品環境が良くなった日本ではほとんど見ることがなくなているのでしょう。ただ、”環境やヒトからの接触感染も報告があり、近年は糞口感染の変形として肛門性交による感染例が増えている”とのことで、グローバル化、多様化した現代社会では、また増えてきても不思議ではないかもしれません。”A型肝炎は、ウイルス感染によって起こる急性肝炎である。感染しても多くは軽症で自然軽快し、劇症化は1%以下とまれである。急性肝炎のみで慢性化はしない”ということも、社会的に認識が普及しない要因でしょうか。だから、A型肝炎のワクチンがあること自体を実は知りませんでした。罹っても勝手に治るものだと思っていたから。そういえば、海外渡航や途上国勤務の人が受けるワクチンの中にA型肝炎ワクチンがあったのを見た気はします。ほんと、不勉強ですみません。

A型肝炎とは

海外渡航のためのワクチン

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