« 米飯の逆襲 | トップページ | 新しい生活様式 »

ぷっくりお腹への抵抗

昨夜、お風呂に入ろうと前屈みになって下着を脱ごうとしたらお腹が妙に突っ張る。「あれ?」と思って、真横にある洗面所の大きな鏡を覗いてみた。そこには大きなお腹がつっかえている初老の男の何とも情けない姿があった。明らかに1週間前とは(いや、3日前とは)違う体型がそこにある。「どうしたことよ」と自問自答する。週末、特別動いていないわけでもないしかといって動きすぎて大量の水分補給をしたわけでもないし、特別たくさん食ったわけでもないし特別便秘なわけでもないのに。「とにかく、こりゃいかん」と呟いて、最近Instagramに勝手に送られてくるPR動画の『1週間でお腹を引き締める』シリーズを思い出して、寝る前にその運動を始めてみたが、さすがに今日は体重も先週より1キロ以上増加していた。

まあこれは想定の範囲内の出来事。こんな経験をもう何度してきたことか。その都度一念発起して自分を律して体型を整えていく。引き締まった身体に変貌させる。それができる人間である、わたしは。でも・・・そんなこと、いつまで続けるだろうか。今がんばっているのはあくまでも見栄。世間にいる出っ腹のじいさんみたいになりたくない、という見栄(決して「健康のため」とか「長生きするため」とかいうのが目的ではない)。でもそれは、今若い人たちと一緒に仕事をしている(社会と繋がっている)からであり、たまたま健康を語る仕事(予防医療)をしているからに過ぎない。定年になり、それがなくなったときどうするだろう。おそらく姿見を見ながらぷっくり出てきたお腹をさすって「出てきたなあ」と思い、「でもまあ、こんなもんなんじゃないの」と自分を納得させるだろう。いまさらモテたいわけじゃない(というかモテる場に出ていかない)し・・・あるいは動く量も減って単に萎んだ姿になってしまって、杞憂に終わるのかも。

なんか、そういうことを考えることを、ちょっと前までは情けなく寂しく思えたものだけれど最近は妙に受け入れているのである。

 

|

« 米飯の逆襲 | トップページ | 新しい生活様式 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 米飯の逆襲 | トップページ | 新しい生活様式 »