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コメの飯

妻が「夜にごはんを食べると覿面(てきめん)に太るから、夕食はごはんなしでもいい?」と云ってコメ飯が夜の食卓から消えて10年近くなる(もしかしたらそれ以上)かしら。別にわたし的には食へのこだわりもないし、そもそもわたしは15年近く朝食自体を食べない習慣で、お昼の愛妻弁当にご飯が入っているのみでした(妻は朝食でご飯)。でも、それで何の支障も感じてはいませんでした。

ただ、日本人に取ってコメ飯は主食。というかご飯が区切りなので、「ご飯が終わったときが食事のおわり」という習慣が子どもの頃からついていました。だから、ご飯がないとどうも”夕食を食べる”という行為の区切りがなくて、なんとなく始めて何となく終わるだらだら感というか締まりのない習慣にちょっと馴染めないでいました。それが、最近になって妻が急に夕飯(コメ飯)を炊くようになりました。わが家はヨシケイの宅食が基本型でメニューが丼物のときはやむを得ずご飯を炊いていたのですが、どうも彼女も夕食にご飯があった方がメリハリができるということに気づき始めたようです。そして、コメ飯を食わなくても口寂しくて代わりに何かを食べ過ぎてしまう生活では同じことだということにも気づいたようです。

おかげさまで、「今から食事」「これで食事終了」という区切りがはっきりして、毎晩がちょっと引き締まりました。カラダもむしろこっちの方が引き締まってきている感じがしています。日本人にとって、コメ飯って心身ともに重要だということを再認識し、軽く茶碗一杯しかないコメ飯をありがたく丁寧に噛み倒している毎晩でございます。

 

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