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随時採血

中性脂肪の判定値「空腹時150mg/dL、随時175mg/dL」修正案を提示

 ”厚生労働省は、「第4期特定健康診査等実施計画」(2024~29年度)策定に向けて、「第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会」(座長:中山健夫・京都大学大学院医学研究科教授)を設置し、特定健診・特定保健指導のあり方について検討を進めている。

その中で、”「空腹時150mg/dL、随時175mg/dL」と修正する案が提示された。これに伴い階層化に用いる標準的な数値基準とあわせて修正される見込みとなった。”という報告がありました(保健指導リソースガイド2022年08月23日配信)。

そもそも血糖値と同様に食事の影響を受けやすい中性脂肪の値を厳密に評価するために「前夜からの厳格な絶食」とか「9時間以上の絶食」とかを条件にして採血検査すること自体が日常を反映していないし、そのために「健診は午前中でなければ正確ではないからそれ以外は参考値とする」みたいな、まるで健診を受けるために過ごし方を制御するとかいう本末転倒な事態が検診の常識としてずっと続いていたわけです。血糖については「やむを得ない場合は随時血糖で」という文言を加えられた経緯から、今回中性脂肪の随時採血の基準値を設けることとなったようです。血糖は随時でも基準値は同じでいいとわたしも思いますし、中性脂肪も別に多めに引っかけるだけのことだから同じ基準値でもいいんじゃないかと考えていましたが、さすがにそれではダメだということになったのでしょう。

実情に合った変更で歓迎すべきことと思いますが、さてさてこの基準値変更に伴うシステム変更にはどれほどのお金がかかるのでしょうか。アナログじゃない分だけこの程度の変更でも大がかりになることが想像されますが、うまいことクリアできるのでしょうか。お国はそういうことを全部現場の自治体に容赦なく丸投げしますからねぇ。

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