新しい生活様式
妻の髪は今、金髪ショートです。先日、運転中に交差点で信号待ちしてたら隣に停まった車が妻の旧知の友人だったそうです。
「お久しぶり」
「ところで、そのアタマ、どうしたん?」
「あれ、そんなに長いこと会ってなかったっけ?」
そこで信号が青になったのでそのまま別れたそうですが、それを聞きながら、
「あれ、そのアタマになったのそんな最近だったっけ?」とわたし。
「そうよ。コロナの社会なってからだもの。この状態なら親類縁者にも当分会うこともないなと思って思い切って金髪に染めたんだから。白髪染めするのに金髪が一番目立たなくて楽だからそうしたでしょ。忘れたの?」と妻。
そうだったっけ。そういえばそんなこと聞いた気もするなぁ、と思いながらも、もっと遠い昔、少なくとも甲状腺の手術を受けた直後くらいからだったと勘違いしていました。そうなんです。なんか、コロナ禍の生活が2年半にもなると何が新しい生活様式で何が昔からのものかわからなくなってきています。そもそも、「あれは5年前やったかな」と思ったらすでに10年前だったなんてことは前からよく有ったことなのに、その勘違い感にさらに拍車がかかってきている感じです。マスク生活はもとより、宴会のない生活、声を出さないスポーツ観戦、街に買い物に出ない生活、ホテルに泊まらない、学会出張しない・・・どれをとっても最初は「とんでもない規制だ」と思っていたことがいつの間にかごく当たり前になって、今さら『制限のないお盆休みだ』と云われても、あまり「前の生活に戻りたい」という欲求がわかなくなってしまっている今日この頃です。人の多いところや大人数が集った宴会場などには入っていける勇気もわきませんし、あえてそんな生活に戻さなくても別に困らないな、と思ってしまいます。
これは由々しきことではあるのでしょう。社会との関わり方が希薄になっていくとわたしのようなもともと社交性のない人間はさらに厭世的になってしまうに決まっているのだから。
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