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フィットネスジム

第11回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会にzoomのweb配信で参加しました。

この中で横浜市立大学の西井正造助教の『「ストリート・メディカル」が目指す新しい医療』を拝聴してどうしても書きたくなったことがあったので、イレギュラーで書いています。西井先生が提示したスライドに、わたしも持っている有名な写真がありました。

2階にあるフィットネスジムのエントランスに上がる大きな階段とその横に短いエスカレーター。横幅の8割くらいを占める真ん中の階段には誰もおらず、右横の小さなエスカレーターに並ぶ大きな身体のおにいさん数人、という写真。この写真を、わたしは何年も前に糖尿病予防の講話で使いました。「せっかく運動しに来ているのに、わざわざ階段を使わずに小さなエレベーターで上がって行く。したくもない運動を、しないといけないからやむを得ずフィットネスジムに通っている感が満載な写真です。きっとこのおにいさん方は、この階段に一番近いところに車を停めているに違いありません」と云った記憶があります。ところが、西井先生はこの写真を見ながらまったく違うことを云いました。「この写真を見ると一目瞭然ですね。この人たちは、健康のために運動しなければならないからここに来ているのではなく、運動が楽しいから早くジムに行きたい感満載でしょ。わたしたちは、こういう風景をたくさん作りたいんです」と。

同じ写真を見て、予防医療を語る医療者がまったく逆のイメージを持つって、面白いなと感動しました。

HealthyとHappyは違う。Healthyだけど決してHappyではないのが日本なのだそうです。

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