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コーヒーは敵か味方か?

コーヒー1日2杯以上で高血圧CVD死2倍

 ”コーヒーを1日に2杯以上飲む重症高血圧(160/100mmHg以上)患者では、心血管疾患(CVD)死リスクが2倍になることが分かった。大阪大学の磯博康氏らは、日本の大規模前向きコホート研究のデータを用いて重症高血圧患者におけるコーヒーと緑茶の影響を検討。結果をJ Am Heart Assoc(2022; 11: e026477)に報告した。

コーヒーを取り巻く研究論文は巷にたくさん存在します。含まれるクロロゲン酸に抗酸化作用があるので美肌効果があるとかがん予防の効果はコーヒーを飲むと増加するとか、一方でコーヒーのカフェインが臓器障害を起こしやすいとか睡眠障害を起こすとか・・・まあまあ賛否両論です。かつてのわたしの上司はコーヒーを飲むと不整脈が増えるといっていつも超アメリカン(薄めのコーヒー)で飲んでいました。 

今回のこの内容にしても、たしかそもそもは「コーヒーは心血管病(CVD)リスクを減らす」というはなしになっていなかったか?しかも「123杯飲む人の方がリスクが低下する」と聞いた気がします。おいおいおい!と云う感じですが、”カフェインを含有するコーヒーにはポリフェノールの1種であるクロロゲン酸やその他のフェノール化合物が含まれており、糖尿病女性のコレステロール値を低下、血管内皮機能を改善、炎症を軽減させる。コーヒー常飲者は、カフェインによるCVDへの悪影響を低減させる可能性があるカフェイン耐性を形成する。一般集団では、カフェインによる一過性の血圧上昇はその他の化合物やカフェイン耐性により相殺される。しかし、高血圧患者はカフェインの効果に対する感受性が強いため、重度の高血圧患者ではカフェインの悪影響が保護作用を上回り死亡リスクを上昇させると考えられる。”と論じられています。だから、あくまでも高血圧症予防効果はあるし軽度高血圧の人のCVDリスクは軽減させるけれど、『高度高血圧症』の人は飲みすぎないでね、ということのようです。わたしにはコーヒーを常飲する習慣がないので何とも云えません(で、わたしの高血圧症は重度なのかしら?まあ軽度ではないと思うけれど)。

ちなみに同じカフェイン含有の緑茶にはこんな傾向は見られないそうで、その理由は「緑茶にはカテキンが含まれているから」なのだそうです。となると、わたしの場合は緑茶飲んでおいた方が無難でしょうかね。

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