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第何世代?

「ぼくのiPadのカバーがかなりボロボロになってきたから、そろそろ買い替えたいけど、良いかな?」と妻に聞いた。
「え、別にわたしに聞かなくて勝手に買ったら良いんじゃないの?」とそっけないけれど、すぐにスマホで検索してくれた。
「それ第何世代なの?」
「そんなのどこ見たら分かるの」
「設定のところで見たら書いてあるでしょ」
「ないよ、そんなの」
「機種名とかモデル番号とかで検索したら出てくるんじゃないの?」
「iPad Pro10.5インチMPF22J/Aだってさ…あれ、世代とかないよ」
「え、“世代”ができる前のやつ? 2017年型って、そんなに古いの使ってんの?」
「だってこれ、還暦祝いか勤続30年記念かで職場がプレゼントしてくれたものだもの。まだやっと5年だよ」
「新しいの買ったら?」
「別に何も困ってないんだから要らないよ。それよりカバーを」

なんかちょっとショックでした。これ、当時一番新しいモデルで、その後の学会やら旅行やらでいつも携行して重宝しましたし、つい最近までDAZNのサッカー観戦をこれでしていたから、イメージ的には日頃使うノートパソコンより新しいハイスペックな感覚でしたのに、そんな古いものだったなんて。

世の中、年月の進行が日々加速度を増している気がするのはわたしだけでしょうか。最近、家の中のあちこちで床や階段がミシミシ音を立て家の前を車が通るたびに揺れる程度が増した気がするけど、ふと気づいたらもう築28年のセミ古民家。贅沢普請しているからしっかりしているけれど、いつまでも新築当時のままと勘違いしてはなりません。愛車もついこないだ買ったばかりだと思ったら今年の秋には5年目車検、残価に対してローンの借り直しを考えなければならない。いやいや、そんなことよりももっと加速度を増して老化しているわたしのカラダを冷静に評価しなければなりますまい。

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