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異体字

サッカーW杯で「三笘の1ミリ」として有名になった三笘薫選手の『笘』はたけかんむりですが、苫小牧の『苫』はくさかんむり。

この”たけかんむり”と”くさかんむり”の違いだけの漢字はまあまああります。『管』と『管』とか、『簔』と『蓑』とか。こういうのには『異体字』という概念もありますが、『苫』と『笘』の場合は異体字ではないそうです。”「漢辞海」によると、「笘」は「竹を折って作った簡単なむち」、「苫」は「家屋を覆うために編んだ、カヤ”ということでこの2つには違った意味があるからです。

で、その『異体字』って何? 検索すると、「異体字 とは、読みや意味、用法などに違いはないが、字体の異なる文字の組。. また、そのうち、正字体とされる字(正字)とは異なる字体を持つ字のこと。. 正字ではない方の文字のことは俗字とも言う」とありまして、まあ正直なところいっぱいあります。『わたなべ』が『渡辺』だけでなく『渡邉』『渡邊』などなどたくさんある。あるいは『さいとう』が『斉藤』だけでなく『斎藤』『齋藤』『齊藤』『齋籐』などと・・・これは、むかし、名前を申し出て戸籍を登録する時点で、書いた字がいい加減だったりあまりにも汚い字でそれを役場の担当が転載するときに書き間違えたりした歴史の繰り返しで何種類もできたからなのだろうと自分では理解しています。わたしの名前の名字には『高』という字が入ってますが、これも戸籍は『はしごだか(髙)』。これを資格申請するときや銀行振り込みの手続きのときやどっちを書くべきなのか妙に迷ったりします。もう異体字であればどの字を書いてもOKとうことにしてもらいたいものです。そもそも登録するときにいい加減だったから(あるいは省略したから)こうなったのでしょうから。

話が脱線しましたが、漢字の中で、”くさかんむり”と”たけかんむり”の部首だけ違う文字はたくさんあります。『管』と『菅』も意味が違うから異体字ではないのでしょう・・・”たけ”は『くだ』、”くさ”は『茎が丸く筒状の植物 』・・・調べるとなかなか面白い歴史が湧き出てきて興味深い。『簔・蓑』はどうも異体字のようです。

 

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