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2023年4月

若いときに運動すべし?

サルコペニアには思春期+高齢期の運動習慣

超高齢社会に突入した日本では、要介護の主要な危険因子であるサルコペニアの予防が重要な課題となっている。順天堂大学大学院スポートロジーセンターの田端宏樹氏らは、東京都文京区在住の高齢者1,607人を対象としたコホート研究文京ヘルススタディーのデータを解析。中学・高校生時代(思春期)と高齢期(現在)の両方に運動習慣がある高齢男性では、サルコペニアや筋機能低下のリスクが低いことを明らかにしたとJ Cachexia Sarcopenia Muscle(2023年4月13日オンライン版)に発表した”(MedicalTribune2023年04月21日 配信)

骨格筋機能は20~25歳でピークに達し、50歳前後から徐々に低下していく。そのため、サルコペニア予防には、ピーク前の思春期と低下に向かう高齢期における運動習慣が重要”であり、それを明らかにした論文として発表されたそうです。

で、このデータをどう活かしていくのだろうかと思うわけです。若い頃に運動してて年取ってからも運動すると筋肉機能が維持されることは誰もが想像でします。そしてサルコペニアやフレイルが現実のものとして意識するのは高齢になってからですが、若い頃に運動していなかった人にはもはや『後の祭り』ということにはならないだろうか。一方で、中学高校の部活の在り方が大きく変わろうとしている中、それでなくても身体活動量が減っている若者に対して、「今、運動しておかないと年取ってから筋肉が萎んで動けなくなるんだぞ!」とどれだけ忠告したところで全く実感は湧かないはずです。部活の指導者も年取ってからのサルコペニア予防のために若い子に運動をさせようとしているわけでもないでしょう。このデータが、単なる研究のための研究に終わらないことを願います。 

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膝の痛み

約20年くらい前に、昔取った杵柄でバスケットボールをして膝関節を痛めました。当時懇意にしていた理学療法士さんにどうやったら治るか聞いたら、「一旦傷めた膝関節は治りません。リハビリは膝関節の周りの筋肉を鍛えて機能の代償を促すことです」と云われました。まだ若かったので、そのうちすぐに痛みも取れて普通に走り回れるようになったのであまり気にしてはいませんでしたが、最近になって時々何の前触れもなく軋むような痛みが出てきてまともに歩けなくなることが起きるようになりました。まるで某製薬会社のサプリのCMのような。

そんなとき、わたしが必ずする対処法があります。意識的にかかとから着地して足底を経てつま先で蹴って前に進む歩き方。左右ともそうすると歩いてもまったく膝の痛みを感じなくなります。意識しないと土踏まずの位置で着地して爪先で蹴り出す歩き方になって、ほとんどかかとをつかない歩き方になってしまいます。そうするとどうしても体重を前がかりで支えることになって膝関節に荷重がかかってしまうわけです。かかとからの着地に意識を持っていくだけで重心がカラダの中心に移行して、膝関節への負担が大きく減ることになる。それが、劇的な症状改善の理由なのだと自分で勝手に解釈しているところです。でも、前がかりになってしまう歩き方は昔からのわたしの癖であり、そのために猫背になって首を痛めてしまう。よくわかっているのですが、なかなか治りません。膝痛が出現したときが修正のしどきだと思って、今度こそ正しい歩き方を日常に取り入れられるように頑張りましょうか。

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「自分で動くこと」

高齢者の移動手段は「自分で動くこと」が大切 受け身の移動だと⽇常⽣活動作の低下は1.93倍に上昇

⾼齢者が⽇常⽣活で移動するときに、歩いたり、電車や路線バスに乗ったり、自ら車を運転するなど、能動的な「移動⼿段」を維持することが、介護予防に効果的という調査結果を、医療経済研究機構(IHEP)が発表した。⾼齢者が能動的に交通⼿段を利⽤する機会や環境を、地域社会に増やすことが、⾼齢者の社会的な⾃⽴⽣活を促すのに効果的である可能性がある” 

保健指導リソースガイド2023年04月17日配信の記事です。「人間には”運動欲”という欲望は存在しない」というのが真理だから動かなくて済むのなら人は動かないし、「動くことが面倒くさいと思い始めたときから老化が始まる」というのも真理。今回の研究結果はとてもリーゾナブルな結果だと思います。だから介護バスとか介護タクシーとかでどこにでも移動させてもらわないことがその後の老化の加速度を遅れさせるもっとも有効なことなのだということは良くわかります。

ただ、バスや電車で移動して目的地に到着できるのは都会だけ。地方ではよほど街中に行くのでなければ自家用車やバイク移動しかありません。ところが高齢者ドライバーの運転操作ミスによる大事故が多発している昨今、高齢者になったなら運転免許は返上すべきだという風潮になってきています。高齢者の移動手段から車の運転などの「能動的」手段を奪い取り家族や施設などに送ってもらう「受動的」手段に変更させることが、かえって心身ともに衰えさせてしまうという研究結果、まあ想像通りだとも云えますが、なんとも悩ましい話です。

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固定観念

「じゃ、診察着の紐だけ開けてください。下のシャツはそのままで大丈夫です。シャツの上から聴診器を当てますから」

寒いので診察着の下にアンダーシャツや肌着を着ている受診者の方は割と多いのですが、その場合はいちいちそれをめくりあげることはせず、その上から聴診することが多いです。もちろん、皮疹や皮膚の色を観察するためには脱いでもらうのが本当なのでしょうが、健診ですし、朝はまだ聴診器が冷たいこともあり、今時のアンダーシャツは薄くて十分聴診音が聴き聞き取れるのでそのまま聴くようにしているわけです。20年くらい前はそんなことしてたら「ズボラをかましている(手を抜かれた)」とクレームが来たものですが、最近はそんな投書は受けていませんので、不本意な人もおりましょうが、わたしはそうすることにしています。

ただ、大きな声で「シャツの上から聴きます」と云っているのにそれを聞き流すかのようにわざわざシャツを捲り上げる人がなんと多いことか。「ちっ、はなし聞いてないな!」と思いながら無理やり下ろしてもらうのも意味はないから直に聴診器を当てるわけですが、彼らは「同じ金を払うのだからズボラはさせない」と考えているのではなく、「聴診は裸で受けるもの」という固定観念があるから、それが当然だという思いで一気に脱いでしまうのだと思います。

子どもの頃に刷り込まれた固定観念は修正が難しく、思ってるのと違うことをさせようとするともすごく訝しげな顔をされるので、あまり逆らわないようにしています。例えば首の触診で何も云わなくても特異な姿勢(当然のように前に倒す人もいれば頭を後ろに倒して首の前方を見せようとする人もいます。多分前者は頸部リンパ節のチェック、後者は甲状腺の触診が目的だと思われ、かかりつけの内科に行ったときに医者がどっちをさせる習慣かによるみやい)をとったり、胸に聴診器を当てた瞬間に過呼吸を始めたりする人たち。彼らはわたしたちがスムーズに診察できるように最初から気遣いしてくれているわけだから、それに逆らうことなく診察をします。わたしも医者歴が長くなったから、それくらいの臨機応変さは身につけております。

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睡眠不足と腸内細菌

睡眠不足は腸内環境にも悪影響 腸から出る善玉物質が腸内環境を整える 「脳腸相関」を解明

 ”睡眠不足により腸内細菌叢が乱れるメカニズムをはじめて解明したと、北海道大学が発表した。睡眠不足により、腸から出ている善玉ペプチドである「αディフェンシン」が減り、腸内菌の重要な代謝物である短鎖脂肪酸が低下することを突き止めた。世界的な健康問題となっている睡眠障害に対して、腸内細菌叢を改善することが、新たな予防策や治療法になる可能性がある

いろいろな健康配信記事に一斉に配信された内容です。ここでは『保健指導リソースガイド』2023年04月17日配信号を紹介します。

生活習慣病やがんを睡眠で語る時代であることは周知の事実ですが、最近、わたし自身も睡眠不足するとてきめんに腸内細菌の組成が替わってしまう実感があります。日頃の食事をどうとっているかということよりも、いかに良い睡眠が取れるかの方がはるかに生活習慣病管理に直結する実感です。

「中高年者を対象とした今回の研究で、睡眠時間が短いほど、αディフェンシン分泌量が低いことを明らかにするとともに、腸内細菌叢の組成および代謝物の詳細な解析を行い、睡眠不足が腸内細菌叢の破綻および短鎖脂肪酸の低下と相関していることを明らかにしました」
「今回の研究は、αディフェンシンと睡眠障害の関係をはじめて解明し、睡眠障害での自然免疫と腸内細菌叢を介した脳腸相関の影響を明らかにした画期的なものです。脳腸相関での"睡眠-αディフェンシン-腸内細菌叢"という新たな視点を提示しています」

研究者のコメントからは、「だから睡眠の質をあげる努力をしましょう」というのではなく、「今後、αディフェンシンの分泌誘導をターゲットとした、睡眠障害に対する予防法や新規治療法の開発が期待されます」というところ、つまりこの原因物質さえ補えるようになれば、睡眠不足は取るに足りない物になるかも、という流れのように感じます。これは、高血圧症の原因が塩分だから「塩分を控えましょう」というのでなく、「塩分を排泄できる薬を開発しましょう」という流れになるのと似ています。予防医療をなりわいにしているわたしとしては、この流れはあまり好きではありません。

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ドアノブ

コロナ禍の3年間で一番変化したわたしの行動は、ドアノブの触り方。当初の新型コロナの殺人的感染力は接触感染だと云われ、特に不特定多数が触るドアノブが槍玉に挙げられました。素手で触らないようにするとか、触るたびに手指消毒を徹底するとか、いろいろな方策が専門家から提案されていました。あの頃、わたしも職場のドアノブを触るのがイヤで、小便はドアを開けなくても入れる(エントランスにドアがない)構造のトイレがある新館までわざわざ行って使ったり、ロッカールームから駐車場まで行くのにどこを通ったら一切のドアノブを触らなくても出ていける(自動ドアがある通路を選ぶ)かを研究してわざわざ回り道して帰ったりしていました。

それでも使わざるを得ないドアノブ。それを捻らないと隣の部屋や室外に出ていけないのだから。というわけで、押すタイプのドアは一番支点(蝶番がある側)に近い部分を押し、ノック式のドアノブも一番根元に近いところを捻るようになりました。つまり、ヒト様が一番触らないであろう部位=一番力を要する部位を使っていました。だから横に引くタイプの取手は一番下の端を触ったりして。

もう、今のオミクロン株では標準予防策としても注意点で十分だとわかってはいるのだけれど、いまだにこの3年間で染みついた習慣は治りません。どうしてこんな効率の悪い使い方をしているのだろうか?と自己嫌悪に陥ることもありますが、とりあえずそれで何かを壊すでもなく、怪我をするでもないわけだから、あまり考えない事にしました。ドアを開けるときに妙な場所を持って不自然な力の入れ方をしている人が居たら、わたしと同じだと笑ってやってください。

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『わかってもらう』

コラム定期連載の機関誌が発行されましたので、いつものように転載します。今回は2008年10月にわたしの職場で発行していた機関誌に掲載したものを加筆訂正して出しました。今また多くの人に読んでもらいたくて職場の許可をもらって再掲載することにしました。

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『わかってもらう』

「それは辛かったでしょう。もう大丈夫です。一緒に治しましょう」

私の妻がある漢方医院を受診して、これまでの様々な症状と辛い治療の歴史を話し終えた時、じっと聞いていた先生がやさしい眼差しでそう言いました。それを聞いた瞬間に感動で涙が出そうになったそうです。「今までそんな言葉をかけてもらったことがなかったのですごく救われた気がした」と語る妻の顔はどこか晴れやかでした。ある講演会で心療内科の先生のお話を聞きました。「体中が一日中痛くて辛い」と訴える患者さん、旦那さんのツテを使って有名な大学教授や名医にかかったけれど全く治らなかった女性に約45分間の初診面接を行いました。「ありがとうございました。何かとても楽になりました。これまでどんな偉い先生にかかっても私の苦しみをわかってもらえなかった。私の“痛み”をきちんと聞いてくれたのは先生が初めてです」・・・患者さんはそう言って帰りましたが、1ヶ月後に受診した時には痛みは半分に減っていたそうです。

相手に「わかってもらえた」と実感できる瞬間があります。何も解決していないのにそれだけで少し幸せになったりします。症状が改善した心療内科の患者さんのアンケート調査で、「なぜ良くなったと思うか?」の問いに、その25%は『安心感、信頼感』、20%は『具体的な説明』と答えたそうです。一方で、「わかってもらえていない」と感じることは、その何十倍も経験します。「そんなことじゃない。どうしてわかってくれない?」と、イライラしたことは誰にもあるでしょう。夫婦や恋人同士なら間違いなく喧嘩になります。医療の場では、医療不信のきっかけとなりドクターショッピングにつながるかもしれません。「わかってもらう」ということがどんなに幸せでかつ難しいことかがわかります。

前述の講演会では、元プロ野球選手の掛布雅之氏のフリートークもありました。彼は最後にメッセージを残しました。「主治医との心のキャッチボールをきちんとしていますか。キャッチボールは野球の基本です。投げる方は一番受け易い球を投げ、受ける方は投げる人の気持ちになって確実に心をキャッチする。その基本がなかなか出来ていない気がします」・・・ここに『わかってもらう』の極意があるように感じました。患者さんの主治医への想いはとかく片思いになりがちです。「私の思いに気づかないのは相手が聞く耳を持たないからだ」と不満を持ち続けていませんか? キャッチボールは投げる側の投げ方も大切です。患者さんと主治医が同じ球でキャッチボールするためには、どっちも心がお留守になってはいけないのだということを再確認させられました。

 

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前屈み

最近、座ってパソコンを打ったり書類を書いたりするのがちょっと辛くなってきました。胸焼けするのです。あるいは胸苦しいのです。先日は、夕食後に風呂に入れた愛犬のブラッシングをしていたら急にしゃっくりが出始めました。作業しながら胃薬飲んで一旦落ち着いたけれど、結局翌朝まで断続的にしゃっくりが止りませんでした。

これ、結局は持病の逆流性食道炎の症状なのだと思います。家のパソコンはノートパソコンだから、どうしても覗き込むように前屈みになります。最近再びふっくら出てきたお腹を圧迫してそれで胃を圧迫する結果だと推測します。分かっているんです。「食べたあとに前屈みにならない、食べてすぐ寝ない。そんなこと以前にそもそもこぼすような胃酸を胃の中に溜めないようにできるだけよく噛んで食べる。逆流性食道炎の治療はそれが基本ですもんね」と胃カメラの結果説明をするときに毎回わたし自身が受診者さんに話している内容なのですから。

そりゃ、実践しかないですね。せめてパソコンに向かう時や書類書きするときの姿勢だけは気をつけるようにいたしましょう。歩く時の猫背は、両手の外旋運動を繰り返すだけでかなり改善してきています。でも座るときの姿勢はかなり意識しないとすぐに楽な姿勢になってしまいます。いつもお腹と背中に意識を持っとかないと大変なんですけど・・・やってやろうじゃないですか!

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デュアルタスク

「歩きながら会話」が難しくなったのは認知症のサイン? 

 ”歩きながら会話をするなど、「デュアルタスク(二重課題)」が難しくなっているのは、認知症が忍び寄っているというサインかもしれない。デュアルタスク下で歩行する能力の低下は、65歳以上の高齢者の認知機能の低下などに関連付けられることが多いが、実際には多くの人は、50代の半ばからその能力が低下しはじめていることが明らかになった。「50歳を過ぎた人は、"まだ若いから"と油断することなく、食事や運動、睡眠などの生活スタイルを見直し、脳機能を高めるために社会的な交流や知的な活動を意識して行うなど、対策が必要です」と、専門家は指摘している。

保健指導リソースガイド2023年04月11日配信の記事です。普通、デュアルタスク(二つのことを同時進行で行う)の評価は「歩きながら暗算をする」などが有名で、これはなかなか大変な作業です。わたしもあまり自信がありません。でも、「歩きながら会話する」なんて日常生活で普通にしていませんか。うちも夫婦で散歩していたら必ず会話します。歩くのに夢中だから話してはいたけど何を話したか覚えていない、などということはまだありません。でもその自信が危ないのでしょうかね。”65歳を過ぎた高齢者が、デュアルタスクを行おうとすると、注意力が散漫になり、歩行のパフォーマンスが低下し、不安定になり、転倒のリスクが高まる場合もある”というのが微妙にわからないでもない。そういえば、最近、妻は何かの計算をしていたりスマホで文章を書いているときに横から話しかけると100%無視します。「話しかけるのはこれが終わってからにして」と叱られますが、最近は意図的にデュアルタスクを避けている感じで、ちょっと心配です。もっとも、ワンの散歩中いつも”ながらスマホ”している彼女です。”ながらスマホ”はデュアルタスクとして認められますか?

 

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ストレスと歯痛

ストレスが多いと「歯が痛い」など口の中の健康も悪くなりやすい 日常生活のストレスは口腔健康にも悪影響

ストレスは、口腔の健康や健康格差にも大きな影響をもたらしていることが、日本の27万人超の労働者を対象とした調査で明らかになった。ストレスの高い人が、歯が痛い・歯ぐきの腫れ・噛みにくいなど、口腔の健康の問題をもつ割合は14.4%で、ストレスのない人の2.2%に比べ大幅に高いことが示された。「日常生活のストレスが多いほど、口腔の健康の問題をもつ人は多くなる。ストレス軽減を通じて、口腔の健康を向上するための介入プログラムを開発する必要がある」と、研究者は述べている。

保健指導リソースガイド2023年04月10日配信号の記事です。仕事だけでなくプライベートでもストレスが溜まれば溜まるほど歯のトラブルが大きくなるという研究成果のようです。歯槽膿漏や齲歯などを除けば歯痛の原因がストレスに起因する事が多く、ストレスを軽減させれば症状も改善するだろう、という趣旨だと思って良いのでしょうか。単にストレスが溜まると夜間の歯ぎしりが酷くなってそのために諸症状を起こす、とかいう簡単な因果関係ではないということはわかります。逆に、日頃から歯の健康に留意して定期的に歯科検診を受けているような人はストレスを溜めにくい、なんてことはないのでしょうか。「歯医者に通ったらストレスが軽くなった」というはなしはあまり聞きませんねー。

昨年、歯科治療に通って、ナイトガードを新調した後、ずっと使っています。4ヶ月ごとに検診に来るように、と指示されているけれどあれはたしか7月でしたから、もうかれこれ8ヶ月以上。そろそろ予約した方がいいですわね。
 

 

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時計のない生活

先週、久しぶりに街に出たついでに腕時計をオーバーホールに出しました。自動巻きのオメガの腕時計。もう20年近く前にアニバーサリーとして妻に買ってもらった腕時計です。もう10年以上オーバーホールをしてないと思っていたけれど、このブログで検索してみたら2019年に一度見てもらっていました(この時はバンドのピンが飛んだだけだったから、日本で修理してくれた可能性がありますが)。その前が2014年。今回はカレンダー機能が空回りするのを修理してもらうついでにお願いしましたが、この時計を購入した老舗の時計屋さんはもう今はオメガを扱ってないそうで、どちらにしろ本国まで送る事になるので帰ってくるまで1ヶ月以上はかかりそうです。

で、今までその都度ここに書いてきたように、腕時計がなくなった途端に左の腕が何かスースーして落ち着きませんし、つい左手首を返して時計を見ようとしてしまいます。「アップルウオッチが便利よ」と妻は云いますが、「どうせ腕時計なんかなくてもスマホやパソコンで時間把握はできるから困らない」と思ってはいます。これまでのブログを見ると時計がないことの影響はほぼほぼ仕事がらみのことだけのように思えます。でも、今回はちょっと違う。例えば朝、出勤前のルーティーンを粛々とこなしている時に、「今何時何分?」と気になるけど、洗面やトイレの時にスマホを持ち歩かないのでまったくわからなくなります。まあ結果として自分の体感と大した誤差は生じないのだけれど、時々思いの外トキが過ぎていて焦ることはあります。昼休みの職場でのウオーキングも午後の始業時刻ギリギリになってしまうこともしばしば。でもまあ、それで遅刻したこともなければトラブルを起こしたこともないわけで、若い頃のように日常生活で時間に厳しく生きる必要も無くなったし、目の見えない我が家の老犬が目は見えなくても長年生活してきた家だからちゃんと家中を歩き回れるのと同じように、毎日毎日同じように生きてきた生活リズムだから、時計を見なくても概ね狂いなく過ごせるお年頃になりました。

このアバウトさ、知らない間に身についているようで、以前ほど特別な感覚ではありません。それよりも、長年ずっと人生を共にしていた相棒のような腕時計が、何のトラブルもなく無事に私の手首に戻ってくれることを祈って、帰ってくるのを心待ちにしているところです。

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7年目の春

7年前の今夜、あの前震が起きました。夕食と晩酌の後にのんびりくつろいでいた時、慌てたわたしは腰を抜かして立ち上がることができませんでした。まあ、あまりに激しい揺れで立ち上がれなかったというのが正しいのかもしれませんが。今日と違って天気は晴天で、夕陽に照らされた近くのレンゲ畑と我が家のハナミズキがキレイでした。でも季節外れの寒い夜でダウンジャケットを着ていました。とにかく家具が散乱している上に余震が続くので到底そのまま家の中に居ることはできず、あの頃はまだセイラだけでしたから2人と1近く近くの公園の駐車場に車ごと逃げて翌朝を迎えました。義母は離れたところに暮らしていましたが、家の中がぐちゃぐちゃになってすぐには住めないからと、15日の夜になって我が家に迎えに行きました。まさか、その数時間後にもっとすごいのが襲ってくるとは思ってもいなかった。7年経っても忘れるわけにいかないトラウマです。

ここ最近、ちょこちょこ地震が起きます。この季節の地震はどうしてもあの日を思い出すので妙に辛いです。昨日は平日ゴルフでしたが、いつになくたくさんのカラスが地面を這っていました。「カラスが地面に降りる時はどこかで大地震が起きる前兆のことが多いのよ」が妻の口ぐせ。これもちょっと気味が悪い風景。だから、昨日は散髪に行った後に遠回りしてガソリンスタンドでガソリンを満タンにしてきました。スマホの充電も抜かりなし。「備えあれば憂いなし」ということを7年前に実感しました。

熊本では今日、慰霊の式典が行われていましたが、前震14日と本震16日という異例のセットなので、『熊本地震』はいつ?と聞かれるとどっちを答えたものかと皆の意見が分かれます。やはり、前震本震合わせて『熊本地震』です。私の父親は不審死で見つかって、死亡診断書の死亡日が「6月18日頃」となっていました(本当は6月18日には生きていた模様)から、本当の命日がいつなのか明確ではありません。熊本地震は、この「頃」と同じレベルなのかなと自分では思っています。大きくひっくるめて「今日くらい」が熊本地震の日。震災死の皆様の冥福をお祈りするとともに、まだまだたくさんいるであろう復興途上の方々のお見舞いを申し上げます。

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「東京行きやめようかなー」

なんか突然だけど、急に東京行きが面倒くさくなってきました。6月に行く予定にしていた学会は日本抗加齢医学会総会(東京国際フォーラム)なのだけれど、別に資格単位を取得するために行くわけでもなく、会期の半ばで帰らなければならない(週末に妻が一泊の同窓会で不在になるから)し。コロナ以前には上京したら必ず会って会食していた知人がいて、彼らに久しぶりに会う算段でもしようかなと思ったのだけれど・・・予約やら移動やら宿泊やら、そんなこんな全部ひっくるめて、なんかとっても面倒くさい。

やっぱりコロナによる3年以上のブランクは思いの外影響が大きいのですね。コロナ禍の前は東京だろうが大阪だろうが何ということなくひょいひょいと出張していたし、行こうと思ったらさっさと手続きして、行ったら独りで行動してあちこち散策するのが楽しみの一つだったのに。今はちょっと面倒になったけれど、また行き始めたらそれが当たり前の感覚に戻れるものだろうか。

そんなことを思いながら、今回は出張を止める気満々です。「せっかくの機会なのにもったいないじゃない」と云っていた妻も、「まあ、気が向かなくなった時は何か不吉なことが起きる虫の知らせかもしれないから、やめておいた方がいいかもね」と意見を変えてきました。いつもなら思い立ったらすぐにする学会の事前参加登録もまだやってない(4月21日〆切)から、キャンセルするのはわたしの心だけ。

でもなあ、今行動しなかったら、またずっと先まで動かないのかもしれない。今、かなりうつ気味に心が沈んでしまっているから、この状態を打破できるのは『非日常』を経験することだけなんじゃないかとも思う。すごく面倒くさい葛藤なう。

 

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横断歩道は手を挙げて

「おいおい、少年! 横断歩道を渡るときは最初は右手を挙げるけど半分行ったら今度は左手を挙げて左から来る車に合図を送るのが本当なんだよ!」

運転中に信号機のない横断歩道を手を挙げて渡っている小学生にわたしがそう独り言を云ったら、「そんな話、聞いたこともないよ!」と妻に食ってかかられました。「わたしたちは、右手を挙げてそのまま一気に道を渡って、渡り終わった後に振り向いてお辞儀をする、と教わったよ」と云って聞きません。「そんな、途中で挙げる手を右から左に替えるなんてこと、あなたの地域のローカルルールなんじゃないの!」とまで。そこまで云われると自信のないわたしは、そんな水掛け論を続けることをやめましたが、でもわたしが子どものころはそう教わったんですもの。最初は右側から車が来るから、そっちの手を上げて車が止まるのを確認してから渡り始めるけど、半分来たら今度は左側から車が来るんだから、左手を挙げて車が止まるのを確認して渡りなさい、と。

気になったので、検索してみました。確かにわたしの主張するような途中挙げ換え法を書いてあるものはありませんでした。でも、右手を挙げろとも書いてない。「道路を渡るときは手を挙げて渡りましょう」とだけ。子どもは小さいから、「今から渡りたいです」という意思表示を大きく手を挙げることで示しなさい、と。しかも「本当は左手を挙げる方がいい」とまで書かれているものを発見。車が右から来るのにどうして左手?と思ったら、右から来るのに右手を挙げると顔が隠れてしまって渡る本人が周囲の状況を確認しづらくなるから、と。たしかにそれは一理あるな。手を挙げて走ってくる車に注意を促す一方で右側をしっかりと見て確認するには、右手より左手の方が視野が広くなる。ちょっと目からウロコの見解でした。

結局わたしが刷り込まれていた手の挙げ方は本当にローカルルールか単なる思い違いだったのでしょうか?

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高尿酸血症vs酒

尿酸値が上がりにくいアルコールは?

 "飲酒は高尿酸血症の重要なリスク因子だが、アルコール飲料の種類ごとの血清尿酸値への影響の詳細はわかっていない。今回、聖路加国際病院の福井 翔氏らが、日本人7万8,153人の健康診断データを用いて横断研究を実施した結果、飲酒量をエタノール含有量で統一した場合、ビールでの血清尿酸値上昇は大きく、ワインでは中程度の上昇、日本酒での上昇はわずかで有意ではなかったことが示された。JAMA Network Open誌2023年3月17日号に掲載。”(Care Net2023/04/06配信)

2012年10月1日~2021年10月31日に聖路加国際大学で健康診断を実施した20歳以上の参加者を対象とした横断研究ですが、エタノール20gを含む各アルコール飲料を基準飲酒単位(ビール500mL、日本酒167mL、焼酎100mL、ワイン208mL、ウイスキー62.5mL)としたときの尿酸値の変化を研究したそうです。

人間ドックの受診者さんによく聞かれるんです。「酒は何を飲んだら一番影響が少ないんですか?」って。「醸造酒より蒸留酒の方が良いって云いますけど、結局量を飲めば一緒だと思いますよ」と、自分のことは棚に上げてバッサリ切ってあげます(それが仕事ですから)。だから、今回の様な結果が発表されると日本酒ブームが到来するかもしれません。でも、醸造酒はカロリー多いですから、糖代謝や脂質代謝に影響を与えやすいですから、こんなデータが出されても、ビール派、焼酎派の人が日本酒に乗り換えるとは思えませんね。ちなみに、ホッピーは高尿酸血症の人にはお勧めです(ホッピーだけですよ。焼酎ガンガン混ぜたら同じことですからね)。

 居酒屋でビールのジョッキの横に2リットルの水の入ったペットボトルを置いて「これが今夜のオレのノルマだ」と云っていた痛風の友人がいました。「そんな思いまでして酒飲みたいか?」」と他の友人が笑っていましたが、そりゃ飲まずにはおれないから痛風になるんだもの、その質問は野暮というものですよ。

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記念品

3月に定年を迎えた同僚ドクターに先日記念品が贈呈されました。有名ブランドの真珠があしらわれたネクタイピンです。数年前に定年になったドクターには確か真珠のカフスボタンだった気がします。どちらもとても上品なデザインの高価な品物でした。でも・・・一年後にわたしももらうであろう立場になるのでとても気になって、記念品を選ぶ基準を事務方の担当者にそっと聞いてみました。

記念品は価格が決まっているわけではありません。職場の同僚や幹部スタッフに呼びかけて有志の出資の総額がいくらになるかによって買うもののレベルが変わるのです。品物の選択は、事務方有志の中で話し合って決めているそうです。「それなら」わたしは思い切って彼にお願いしました。「わたしはもっと実用的なものがいい!」・・・だって、それでなくても退職後にスーツやネクタイなど着用する機会などほとんどなくなる(今でもネクタイなんかしない)のに、それがどれだけ価値があるものだとしても、無駄になるのは目に見えています。グラスや置物ならまだ記念に飾っておいたり使ったりできるかもしれませんが、おそらく集まった金でそういうものを買うにはちょっと中途半端なレベルになってしまうから断念したのでしょう。まあ、ご子息がおられる方々なら譲って使ってもらうこともできましょうが、うちには子孫がいませんから使わないものをいただいてても、そのまま遺品として捨てられてしまいます。

なんか、もらう立場の人間が言うべきものではないかもしれませんが、せっかくご厚意で出資してくれたお金なのですから、体裁やプライドよりもっと無駄にならない使い方をしてもらいたい。せめてわたしのときにはそうお願いしましたが、さてさて、何をいただけるのでしょうか。

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脂肪肝vs日本食

「大豆・魚・海藻」を食べると脂肪肝を抑制できる 「日本食」スタイルで脂肪肝やメタボに対策

 ”脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰にたまった状態のこと。肥満の人は、脂肪肝を合併していることが少なくない。「日本食」が脂肪肝の進展を抑制するのに効果的という研究が発表された。「大豆・魚・海藻」などを食べる食事スタイルは有用だという。とくに、納豆・豆腐・煮豆・味噌などの大豆食品を食べている人は、筋肉量が多く、肝線維化の進展も抑制されていた。”(保健指導リソースガイド2023年03月28日配信)

日本食パターンではやせるけど筋肉量が落ちる印象があっただけに、この研究結果は個人的には驚きではあります。そういえば、いつの間にかわたしの脂肪肝も最近は指摘されなくなりました。大豆食品中心の食事は、わたしの若いときからの基本食ですが、それでも若いときは量が多すぎた感は否めません。もっとも、わたしの脂肪肝は非アルコール性ではなかったかもしれません(笑)。タンパク質摂取によって筋肉量が増して線維化進展が抑制されるのだとしたら、大豆のような植物由来のタンパクでなくても肉などによる動物性タンパクでも同じ効果がもたらされる気がしますが、どうも最近の研究報告を見ると、特に高齢者になればなるほど、肉より魚、動物性より植物性タンパクの方が質を良くするような感じです。「年取って肉をバリバリ食うのが健康維持とバイタリティ発揮の秘訣だ!」と一時期云われていましたが、なんか少し雲行きが怪しくなっています。

 

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低炭水化物でメタボ

低炭水化物ダイエットはメタボになりやすい?

炭水化物の摂取量について、推奨量を下回るとメタボリックシンドローム(MetS)の発症が低下するかどうか、現時点では関係性を示す一貫した証拠はない。今回、米国・オハイオ州立大学のDakota Dustin氏らが炭水化物の摂取量とMetSの有病率について研究した結果、炭水化物の推奨量を満たしている人よりも下回っている人のほうがMetSの発症率が高いことが明らかになった。Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics誌オンライン版2023年3月23日号掲載の報告。”(Care Net 2023/04/05配信)

アメリカからの報告だから日本人に直接当てはまるかどうかはわかりませんが、少なくとも低炭水化物食ダイエット至上主義の風潮に警鐘を鳴らすのには大事な報告だと思います。炭水化物を摂らなければ体重は減るしインシュリン感受性が高まって良いことだらけのはずなのにどうして逆の結果が出始めているか。炭水化物摂取量が少ない人ほど酒をたくさん飲み、血中の中性脂肪値が高くHDLコレステロール値が低い。さらに総脂肪や脂肪酸の摂取量が多い、となるとこれは「炭水化物を摂らないんだからそれ以外は何をどれだけ食っても大丈夫」という発想のなれの果てだという感じでしょうか。健診していても「わしは夜は飯は全く食わんです。酒とつまみだけにしてますから」と胸を張って主張する人たちの代謝系検査データが良かった試しがありません。「酒飲まずに飯食った方がはるかに健康的だと思いますけどね」と云うとこぞってイヤな顔されます。かく云うわが家も妻の意向で丼物でない限り夕飯に米飯は出てきません。でも、ごはんがないといつまでも飲み食いして食事の終わりどころがわからない、という実感はあります。もちろん、食卓に並べられたおかずがなくなったときが終わりなのですけど、どこかメリハリが感じられない気がしています。ごはんに添えておかずを食べる日本人の食習慣の歴史がそうさせるのでしょうか。

最近は、「健康的にやせたかったら、むしろきちんとご飯を食べるべし」という主張をする管理栄養士さんやスポーツインストラクターさんが多くなってきた気がします。そもそも低炭水化物でやせるのは文字通り脱水が主体だから、少なくとも炭水化物を摂らないのだったらその分しっかり水分は摂ってくださいね、と助言しています。だって、体重が減っている人ほど腎機能や尿酸値が悪化してしまうんですもの。
 

 

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老けやすい人

老けやすいのはどんな人?

生物学的な老化を加速させる要因について研究した上海交通大学の報告によると、老化を加速させる因子は、
1位:喫煙、2位:アルコール摂取増加、3位:ウエスト周囲径増加、4位:昼寝、5位:体脂肪率増加、6位:BMI上昇、7位:CRP値上昇、8位:中性脂肪値上昇、9位:小児期の肥満、10位:2型糖尿病
なのだそうで、逆に老化を減速させる因子は1位:教育年数が長い、2位:世帯収入が高い、だそうですから、結局”肥満に関する指標、喫煙、低学歴が老化へ大きな影響を及ぼす”という結論でしかありませんでした。タバコと大酒が老化を促すのはすぐわかりますし、肥満や糖尿病も体内の炎症反応を刺激して細胞が老化するのも理解できます。インテリジェンスの高い人は高齢になっても矍鑠(かくしゃく)として、見た目が若いというのもよく経験します。

それじゃ、わたしは今からどうしたら良いの(アンチエイジングを真面目に意識するのはある程度の年令になってからですから)とこの歳になって考えると、運動や食事や睡眠といった生活習慣病の是正は肥満予防に役立つから当然わかりますけれど、それと酒タバコを控える以外に何がありましょうか? やはり、歳をとっても好奇心旺盛で学習意欲が衰えないことが何よりも若さを保てる最大の要因ではあるまいかと思うのですが、そういう因子の明確な成果はこの報告には表れていませぬ。ちょっと残念。
 

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男は寝すぎるべからず

日本人では睡眠時間と内臓脂肪面積との関連が男性と女性で大きく異なる

 ”睡眠時間と内臓脂肪面積の関係は、男性と女性で大きく異なることを示すデータが報告された。8時間以上の長時間睡眠の男性には内臓脂肪型肥満が有意に多く、一方で長時間睡眠の女性には内臓脂肪型肥満が有意に少ないという。東京大学医学部の齊藤活輝氏、同予防医学センターの山道信毅氏らが行った日本人対象横断研究の結果であり、詳細は「Scientific Reports」に11月24日掲載された。

睡眠不足によってストレスホルモンや食欲関連ホルモンの分泌、深部体温に影響が生じることなどから「睡眠が少ないと太りやすい」と云われてきたけれど、それは内臓脂肪のことではなく皮下脂肪の増加が多いためだろうと云っているようです。でも、「睡眠が多すぎると内臓脂肪が多くなる」理由が今ひとつわかりません。もっとも、睡眠時間が長過ぎる人は睡眠の質があまり良くない場合が多いようですから、”良い睡眠”が取れないと内臓脂肪が増えやすくなる、というのはわからないでもありません。ただそれが、男性にだけある傾向で、女性はむしろ長時間睡眠する人の方が内臓脂肪は少なくなるという、まったく逆の結果が出てきたことに驚きます。「夜眠れない」と悩んでいる人は女性の方が男性より多い印象があったからです。

とにかく、日本人男性は『寝過ぎ厳禁!』です。

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おしっこ

わたしの頻尿は、日に日に程度が酷くなってきていて、夜中には1時間毎に起きる日もないわけではありません。腹部エコー上では目立った前立腺肥大の所見はありませんから、「これは過活動膀胱ですかね?」と泌尿器科の先生に質問したら「先生のは毎回の量が多いから単純に飲み過ぎなんじゃないですか?」と笑いながら流されました。まあ診断なんてどうでも良いですし、薬飲んで改善するものでもないので、まあまあ慣れていくしかないのだろうと思っています。それによって翌日の睡眠不足が問題になることは最近はほぼありませんから、意外に用を済ませたら即熟睡できているのかもしれません。

そんな中、ちょっと不思議なことに気づいてきました。家では尿意を催してトイレに立つとすぐに大量のおしっこが出ます。毎回そうです。でも、職場で尿意を催してトイレに行くと、決まって15秒くらいの沈黙の時間が流れます。わたしの様な年齢の男性は皆経験があるでしょうが、この沈黙の時間は徐々に長くなっていきます。くどいようですが、前立腺肥大はないかとても軽いかなので、前立腺肥大の影響ではありませんし、だからこそ自宅ではトイレに立てばすぐに出る、という状態になるのでしょう。

この違いは、どこにあるのでしょう。「精神的なストレスの表れなんじゃないの?」と妻はまことしやかに云いますが…仕事中の尿意は本当の尿意にあらずということなのでしょうか。

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