ドアノブ
コロナ禍の3年間で一番変化したわたしの行動は、ドアノブの触り方。当初の新型コロナの殺人的感染力は接触感染だと云われ、特に不特定多数が触るドアノブが槍玉に挙げられました。素手で触らないようにするとか、触るたびに手指消毒を徹底するとか、いろいろな方策が専門家から提案されていました。あの頃、わたしも職場のドアノブを触るのがイヤで、小便はドアを開けなくても入れる(エントランスにドアがない)構造のトイレがある新館までわざわざ行って使ったり、ロッカールームから駐車場まで行くのにどこを通ったら一切のドアノブを触らなくても出ていける(自動ドアがある通路を選ぶ)かを研究してわざわざ回り道して帰ったりしていました。
それでも使わざるを得ないドアノブ。それを捻らないと隣の部屋や室外に出ていけないのだから。というわけで、押すタイプのドアは一番支点(蝶番がある側)に近い部分を押し、ノック式のドアノブも一番根元に近いところを捻るようになりました。つまり、ヒト様が一番触らないであろう部位=一番力を要する部位を使っていました。だから横に引くタイプの取手は一番下の端を触ったりして。
もう、今のオミクロン株では標準予防策としても注意点で十分だとわかってはいるのだけれど、いまだにこの3年間で染みついた習慣は治りません。どうしてこんな効率の悪い使い方をしているのだろうか?と自己嫌悪に陥ることもありますが、とりあえずそれで何かを壊すでもなく、怪我をするでもないわけだから、あまり考えない事にしました。ドアを開けるときに妙な場所を持って不自然な力の入れ方をしている人が居たら、わたしと同じだと笑ってやってください。
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