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若いときに運動すべし?

サルコペニアには思春期+高齢期の運動習慣

超高齢社会に突入した日本では、要介護の主要な危険因子であるサルコペニアの予防が重要な課題となっている。順天堂大学大学院スポートロジーセンターの田端宏樹氏らは、東京都文京区在住の高齢者1,607人を対象としたコホート研究文京ヘルススタディーのデータを解析。中学・高校生時代(思春期)と高齢期(現在)の両方に運動習慣がある高齢男性では、サルコペニアや筋機能低下のリスクが低いことを明らかにしたとJ Cachexia Sarcopenia Muscle(2023年4月13日オンライン版)に発表した”(MedicalTribune2023年04月21日 配信)

骨格筋機能は20~25歳でピークに達し、50歳前後から徐々に低下していく。そのため、サルコペニア予防には、ピーク前の思春期と低下に向かう高齢期における運動習慣が重要”であり、それを明らかにした論文として発表されたそうです。

で、このデータをどう活かしていくのだろうかと思うわけです。若い頃に運動してて年取ってからも運動すると筋肉機能が維持されることは誰もが想像でします。そしてサルコペニアやフレイルが現実のものとして意識するのは高齢になってからですが、若い頃に運動していなかった人にはもはや『後の祭り』ということにはならないだろうか。一方で、中学高校の部活の在り方が大きく変わろうとしている中、それでなくても身体活動量が減っている若者に対して、「今、運動しておかないと年取ってから筋肉が萎んで動けなくなるんだぞ!」とどれだけ忠告したところで全く実感は湧かないはずです。部活の指導者も年取ってからのサルコペニア予防のために若い子に運動をさせようとしているわけでもないでしょう。このデータが、単なる研究のための研究に終わらないことを願います。 

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