7年目の春
7年前の今夜、あの前震が起きました。夕食と晩酌の後にのんびりくつろいでいた時、慌てたわたしは腰を抜かして立ち上がることができませんでした。まあ、あまりに激しい揺れで立ち上がれなかったというのが正しいのかもしれませんが。今日と違って天気は晴天で、夕陽に照らされた近くのレンゲ畑と我が家のハナミズキがキレイでした。でも季節外れの寒い夜でダウンジャケットを着ていました。とにかく家具が散乱している上に余震が続くので到底そのまま家の中に居ることはできず、あの頃はまだセイラだけでしたから2人と1近く近くの公園の駐車場に車ごと逃げて翌朝を迎えました。義母は離れたところに暮らしていましたが、家の中がぐちゃぐちゃになってすぐには住めないからと、15日の夜になって我が家に迎えに行きました。まさか、その数時間後にもっとすごいのが襲ってくるとは思ってもいなかった。7年経っても忘れるわけにいかないトラウマです。
ここ最近、ちょこちょこ地震が起きます。この季節の地震はどうしてもあの日を思い出すので妙に辛いです。昨日は平日ゴルフでしたが、いつになくたくさんのカラスが地面を這っていました。「カラスが地面に降りる時はどこかで大地震が起きる前兆のことが多いのよ」が妻の口ぐせ。これもちょっと気味が悪い風景。だから、昨日は散髪に行った後に遠回りしてガソリンスタンドでガソリンを満タンにしてきました。スマホの充電も抜かりなし。「備えあれば憂いなし」ということを7年前に実感しました。
熊本では今日、慰霊の式典が行われていましたが、前震14日と本震16日という異例のセットなので、『熊本地震』はいつ?と聞かれるとどっちを答えたものかと皆の意見が分かれます。やはり、前震本震合わせて『熊本地震』です。私の父親は不審死で見つかって、死亡診断書の死亡日が「6月18日頃」となっていました(本当は6月18日には生きていた模様)から、本当の命日がいつなのか明確ではありません。熊本地震は、この「頃」と同じレベルなのかなと自分では思っています。大きくひっくるめて「今日くらい」が熊本地震の日。震災死の皆様の冥福をお祈りするとともに、まだまだたくさんいるであろう復興途上の方々のお見舞いを申し上げます。
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