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「自分で動くこと」

高齢者の移動手段は「自分で動くこと」が大切 受け身の移動だと⽇常⽣活動作の低下は1.93倍に上昇

⾼齢者が⽇常⽣活で移動するときに、歩いたり、電車や路線バスに乗ったり、自ら車を運転するなど、能動的な「移動⼿段」を維持することが、介護予防に効果的という調査結果を、医療経済研究機構(IHEP)が発表した。⾼齢者が能動的に交通⼿段を利⽤する機会や環境を、地域社会に増やすことが、⾼齢者の社会的な⾃⽴⽣活を促すのに効果的である可能性がある” 

保健指導リソースガイド2023年04月17日配信の記事です。「人間には”運動欲”という欲望は存在しない」というのが真理だから動かなくて済むのなら人は動かないし、「動くことが面倒くさいと思い始めたときから老化が始まる」というのも真理。今回の研究結果はとてもリーゾナブルな結果だと思います。だから介護バスとか介護タクシーとかでどこにでも移動させてもらわないことがその後の老化の加速度を遅れさせるもっとも有効なことなのだということは良くわかります。

ただ、バスや電車で移動して目的地に到着できるのは都会だけ。地方ではよほど街中に行くのでなければ自家用車やバイク移動しかありません。ところが高齢者ドライバーの運転操作ミスによる大事故が多発している昨今、高齢者になったなら運転免許は返上すべきだという風潮になってきています。高齢者の移動手段から車の運転などの「能動的」手段を奪い取り家族や施設などに送ってもらう「受動的」手段に変更させることが、かえって心身ともに衰えさせてしまうという研究結果、まあ想像通りだとも云えますが、なんとも悩ましい話です。

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