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ジョブ・クラフティング?

先日、わたしが産業医として担当している企業の衛生委員会で、会社の健康経営方針の説明がありましたが、その中に、『ワーク・エンゲージメントを高める施策としてジョブ・クラフティングやマインドフルネスなどのツール周知を促進する』という項目があり、早速、委員の中から「ジョブ・クラフティングって何ですか?」という質問が出ました。

まあこの言葉に限らず、企業で使う用語に益々カタカナワードが多くなって、上記のワード以外にも『健康リテラシー』とか『ウエルビーイング』とか(この辺りは何度も耳にしたから何となくニュアンスは理解していますが)昭和の人間のわたしはいつも閉口しています。

で、この『ジョブ・クラフティング』について、どこぞのテレビCMのようにこっそりスマホで検索していましたら、『従業員一人ひとりが仕事に対する認知や行動を自ら主体的に修正していくことで、退屈な作業や“やらされ感”のある仕事を“やりがいのあるもの”へと変容させる手法のこと。会社や上司の指示・命令ではなく、働く人々が自分自身の意思で仕事を再定義し、自分らしさや新しい視点を取り込んでいくことで、モチベーションが高まり、パフォーマンスの向上につながるという考え方です』という説明がいの一番に出てきました。まあ、想像していた以上でも以下でもないことですし、これを云い替えらる適切な日本語が思い浮かばないのも確かですが、でも正直、こんな聞き慣れない単語でまとめなければならないものなのかという気もします。一言の単語にして皆が理解できないくらいなら、むしろ定義の横文字単語を使わない方が皆がしっくりきて行動に移しやすいのではないかしら、と感じた次第です。こういう言葉は、何度も使っているうちに馴染んでくるのかしら。

そういえば『健康リテラシー』・・・何度も聞いて、何となく概念はわかりますが・・・定義はなんでしたっけ? 「健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力」・・・ああ、そうかそうか。たぶん数ヶ月後に試験に出されても明確に文章で説明できないでしょうけど。こういうワード、流行りのチャットGPTならもっとわたしのような昭和の人間にもしっくりきて一度聞いたら忘れないような説明文ができるのでしょうかしら。

 

 

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