汚いコトバ
「クソ!とか云ったらダメよ。そんな汚いコトバとか舌打ちとかしてると、幸せが逃げていくんだよ。『コトダマ(言霊)』だからね。『クソ!』とか云うくらいなら『ウンコ』て云った方がはるかにましだわ」
よく妻にこう云ってたしなめられます。わたし、思わず「クソ!」と口にしたり舌打ちしたりします。その頻度が最近増してきたのは自分でも自覚しているところです。思うようにいかないことがどんどん増えてきているのです。想像だにしないところで瓶を落としたり、食べ物をこぼしたり、何もないところでつまずいたり、手先の皮膚表面が毛羽立っているから紙やマスクが手から離れなくて机に置いたつもりが床に落ちたり、パソコンのキータッチが思うほど反応してくれていなくて打ち直すことが少なくなかったり、まあ例を挙げるとキリがありません。
『クソッタレが原動力』という歌がありますが、あの場合の『クソッタレ』は、「何くそ、負けないぞ。今に見ていろ!」という心意気を示している力強いコトバ。わたしの「クソ!」はそんな大それたものではありません。自分の不甲斐ない現象に落胆しながら吐くコトバ。でもグチではありません。このコトバをこっそり口にすることでたった今あった現象を全て一旦リセットさせて、もう一度何もなかったことにしてやり直そう、という前向きな行動のための仕切り直しの呪文みたいなものだと捉えています。この吐露によって自分のストレスがたまらないのならそれで良いじゃないかと思いますから、極力他人に聞こえないように独り言のように呟いているつもりなのですが、なぜだか妻には目ざとく見つけられてしまいます。そんなことが気になる方がかえって問題なんじゃないの?と密かに思っていますが、それは心の中に仕舞っております。
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