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運搬ロボット

わたしの勤務する職場には廊下の真ん中を一日に何度も行き来する運搬ロボットが働いています。棟の離れた部署間の検体運搬か主な仕事です。いつもSMAPの曲を流しながら同じペースで仕事しています。わたしは昼休みなどにその廊下を通ってウォーキングしていますから、働き者のこの運搬ロボットに何度も遭遇し、すれ違います。

昨日、例によって遠くから”世界に一つだけの花”を奏でながら近づいてくる彼(たぶん)とすれ違うとき、思わず「おつかれさま」と声をかけてしまったわたし。周りに誰も居なかったけれど、なんかちょっと恥ずかしくなりました。わたしの職場では職種を問わず老若男女がすれ違うときに「おつかれさま」と声を掛け合うのが常です。だから、運搬ロボットくんにも「おつかれさま」と声をかけても何もおかしくはないはずという気もします。何の関わりもない人間にあいさつするのは問題ないのに、ロボットにあいさつをするのはおかしい? なぜだろう。ココロがないから? 真面目に黙々と働いているのは当たり前だから? いや、そうではなく、おそらく「ロボットは返事をしてくれないから」なのではないかと思います。「おつかれさま」と云ったら「おつかれさまです」と返ってくることを想定して声をかけているから(実際には返ってこなくても)、絶対に返答してくれるはずがないロボットにわざわざ声をかける意味がない。ゴミ箱やポストに声をかけているようなものだ。それが真実なのかもしれません。

そう考えると、わたしが思わず「おつかれさま」と声をかけてしまったのは、見返りも考えずにやった、すばらしい行為なのではないでしょうか。

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