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2023年8月

こころが荒んでいます

最近の自分の投稿を眺めながら、そして今書きかけの下書きを眺めながら、

「こりゃいかん」と思いました。

論文の批判とか、日常のグチとか、ネガティブ思考の内容ばかりではありませんか。

これはそもそものこのブログ書きの趣旨に明らかに反しております。

きっと、最近の日常生活の不安うつに起因した荒んだこころが原因なんだと分析しております。こういう時はあえて何も考えず、何も書かないのが一番なのだと心得ております。ただただこのブログ、しばらく書かないとすぐに草が生え始めるシステムだということを知っているから、読者もいないのに何となく「書かなければ」という焦り感に苛まれているだけ。

勇気を持って、今月いっぱい、休刊にいたしましょう。まあ、前向きな話題が書けた時だけこっそりアップするかも。

それではみなさま、ごきげんよう。

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渋滞報道

「どうしてテレビ局って、やり方を何十年も変えないんだろうね」

いつもの様にお盆の高速道路の大渋滞を報道するためにわざわざその渋滞の流れの中に車を出して身を置きながらレポートするライブ動画を見ながら、妻が呟きました。「あなた方が、その大渋滞をつくる一因になっているのだから、意味のない移動をするな! 用事があって渋滞にハマっている人たちにとって迷惑以外の何ものでもないのだぞ!」とずっと昔から批判を浴びていても、必ず各社がこれをやる。

「バブルのころはヘリを飛ばせた事もあったけど、あれはあれで顰蹙だったしね」
「渋滞情報なんて、定点カメラの映像で十分でしょ」
「今なら、ドローン飛ばせればいいんじゃないの?」

まあ、けだし正論であります。第一、そのテレビ報道を見ているのは茶の間の渋滞に関係ない人間、ほとんど野次馬的な連中。移動中の車の中のナビで見ている連中は、そんなの見てもイラつくだけで何の参考にもならない・・・このリアル報道の恩恵を受けている人なんて、ほとんどいないに違いないです。

台風報道や大雨災害報道も相変わらず。さすがに風に吹き飛ばされそうな”新人の登竜門”みたいなライブ配信はなくなりましたが、それでもわざわざ大雨や嵐をバックにしてマイクを持たされます。「要らないでしょ、その画」「一般の人からの投稿動画の方がはるかに臨場感がある」と世間も大多数の人が思っているはず。社屋の屋上カメラの画像を見せながら声だけレポートするので十分ではないのかしら。

と、このシーズンには毎回思うのですが、一向に進歩がない。これでは、たしかにテレビ離れされてもしょうがないでしょう。

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若い脂肪肝に何をしたらいい?

若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?

 ”若い世代でも、脂肪肝に関連する疾患をもっている人が多くみられ、体脂肪量が多いことなどが脂肪肝に関連する因子であることが、若年の男子生徒を対象とした調査で明らかになった。体格指数(BMI)が25未満で肥満でない若い男性でも、体脂肪量の多い、いわゆる「かくれ肥満」が脂肪肝疾患に関与している。「若い人でも、個人の病態に応じて、食事や運動などの生活スタイルの改善を保健指導することが、予防や治療に寄与します」と、研究者は指摘している。

2023年08月08日配信の保健指導リソースガイドの記事です。

太っていなくても、別に酒を飲まなくても、”体脂肪量の多い、いわゆる「かくれ肥満」が脂肪肝疾患に関与している”という結果を岐阜大学の学生たちを対象に研究した結果として発表されたわけですけど、この記事だけ読んでいても今ひとつわたしたち予防医療従事者が知りたいポイントがわかりません。

「非肥満者では体脂肪量に加えて、骨格筋量や血清中性脂肪値など、包括的な病態把握が必要であることが示唆されました」
「今回の研究により、若年成人男性における脂肪性肝疾患の現状が明らかになりました。個人の病態に応じて、食事や運動などの生活スタイルの改善を保健指導することが、予防や治療に寄与すると考えられます」

そんな総括的な結論ではなく、隠れ肥満の中でも脂肪肝になり易い体質や生活習慣の特徴を教えていただきたい。こういうタイプの若者にはこういう生活指導をするのが効果的だ・・・とかいう具体的な分析を発表していただきたいのです。それが、メタボ対策と同じような『運動と食事と睡眠習慣の改善』というだけなら、無理に検査を促さなくても、皆に同じ指導をすれば良いことになります。むしろメタボの人の方がはるかにがんばりやすく(やせることを目標にしたら良いから)、どういう人に何を目標にしてがんばらせればいいのかも導いていただけないとただの研究成果に終わってしまう気がします。

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ハガキ代

先日、家の断捨離を始めた高校時代の友人が、「片付けしていて見つけた」と言って、遠い昔の私が彼に宛てて出したハガキを渡してくれました。

一枚は高校2年生の年賀状(おそらくもらった年賀状のお礼)。もう一枚は予備校時代の秋に彼に宛てたハガキ(映画の前売り券を買っておいてほしいという内容)。どちらもセピア色に変色して、長い月日を物語っていました。どっちの文面も、なんか斜に構えた文面で「相手に失礼なんじゃないの?l的な書き方だったので、ちょっと恐縮。前者は1975年の正月のもので後者はその2年後の1977年のもの。それなのに、なんと、前者は10円ハガキで、後者は20円ハガキなのであります。

「2年でハガキの値段が倍になったの?」
みんな驚く。でも、この当時は本当にこうだったんです。検索してみると、ハガキ代が10円になったのが昭和47年(1972年)でそれが20円に上がったのが昭和51年(1976年)なのだそうな(この時、封書は20円→50円)。そうだったかなぁ。私のイメージは、ハガキは7円、封書は15円なんだけど、これをみるとそれも6年間で、その前の5円(10円)の時期が長かったらしい。郵便は安い金で”お便り”できた記憶があったけど、そうかこの辺から5~6年間隔でどんどん値上がりしていったんだな。

 

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このジイさん、誰?

「あなたも髪が薄くなってきたね」
先日、汗だくでゴルフしている最中に妻がわたしの後ろ頭を眺めながらしみじみと云いました。

「本人は気にしているんだから、そんなこと簡単に口にしたらダメよ」
一緒に回っていた友人がすかさずそう云いました。

「自分でもわかっているから、そんなに気を遣わなくても大丈夫だよ」
かえってわたしが気を遣いました。

髪が白髪だらけになって、髪の隙間が目立ってきていることは心得ています。前髪がゴマ塩風の白髪だから後ろもその程度だと思っていたら、ある時(学会出張先だったか)、エレベーターに乗った時に目の前の画面に映し出されている(犯罪防止用に箱内で写された監視カメラ映像)白髪の男性の立ち姿を見て「だれや、このオッさん?」と思わず口にしたのが、自分の姿を客観的に見てショックを受けた最初でした。だって、それわたしに間違いないのです。その時、エレベーター内にはわたししか乗ってなかったのですから。久しぶりに会った知人から「しばらく見ない間に真っ白になったね」と云われる度に、「やはりわたしの後ろ頭は真っ白なのね」と諦めたものです(だって、鏡に映る自分の前髪は相変わらずゴマ塩なのですから)。

父は若い時からハゲ頭でした。母方の叔父は皆髪が多くて白髪でしたから、自分はきっと母方の遺伝子を引き継いだのだと思っていました(髪型以外の風貌はほとんど父を引き継ぎましたが)。そうこうするうちに初めてショックを受けた時から10年くらい経ってしまいました。先日、外勤先の企業のエレベーターに乗ったら、例の監視カメラ映像が映し出されました。まさしくこれはわたしの立ち姿に間違いない。髪も真っ白。「ん?」 なんか違うぞ。後ろ頭のつむじ辺り、白くないぞ。肌色だぞ! 「このじいさん、誰!」横に他の人が乗っていたから今度は心の中で叫びました。

そうか、あの時に妻が云っていた「薄くなったね」はこのことだったのか。思わずつむじ辺りを触ってみたけどちゃんと髪の感触はある。昔、円形脱毛症になった時の様な手触りではない。そうか、だからこの状態に気づかないでいたのか。客観的に映し出す写真って鏡で自分が見る自分の姿と全く違う情報を教えてくれる。ありがたいけど、やっぱり、罪作りだ。ハゲ頭に気付いてなかったのがショックなのではなく、まだまだ若作りだと思っていた自分が客観的にはしっかり年寄りに見えていたのだと知らなかったのがショックなのであります。こういう“事件”の後、人は突然加齢に加速度を増させるものです。アンチエイジングの敵は物理的な“老い”ではなく、精神的な“老い”だという事をわたしはよく知っています。負けないぞ!

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これは熱中症?

昨日のことです。

早朝にワンズに起こされてからいつになく寝苦しくて結局寝付けないままに朝を迎え、寝不足感満載で出勤しました。仕事はいつもの様に忙しく、午前の仕事が終わってから外勤(産業医)に行くべくタクシーに乗り込んだあたりからおかしくなり始めました。妙に暑くて汗が引かない。「これが今年の『猛暑』なのね。体温以上の暑さなのね。日頃屋内にいるから気づかないのね」と思いながらも全く尋常ではない気分で出社して2時間の業務をこなしました。昨日は産業保健師さんが体調不良で欠勤してたのでリモートで指示を受けながら休む間もなく仕事をこなしました。帰りのタクシー内では疲労困憊となり、「もしやこれ、コロナでは?」と思いながら職場の体温計を通すも平熱。この時点で『脱水』なんか全く念頭にありませんでした。妙に空腹感が出てきたので勤務時間内なのにコンビニでおにぎりとサンドイッチを食べたら少し持ち直しました。

大急ぎで行ったワンズの散歩は台風風が心地よく少し気分は回復。でもただただ寝不足感に襲われながらも、昨夜は18時半から街中の研修室で産業医研修会があったので市電に乗りました。2時間の研修の前半は途中でさすがに居眠り。ところが15分の休憩時間になったら、急に頭痛とムカムカ感が出始めました。「なんじゃコラ」です。この辺りで、「これ、もしかしたら熱中症か?」などと思いましたが、今日は特に炎天下に居た事もなかったし、一応何か食べてきてはいたから脱水になるはずはない。まさか台風接近による低気圧の影響か?などと、帰りの路面電車の中でも思案を巡らす。電停から自宅までの10分間を歩く自信がなくなったなんてこと、多動児のわたしとっては一大事ではあります。結局、電停まで妻に車で迎えに来てもらって、水分と一緒に、作りたての焼きそばを貪り食ったら、すっかり良くなりました。

今朝は全く平常を取り戻しております。当初は、こっそりコロナ感染したのかと半ば諦めていたけれどどうもそうではない。「そうか、もしかしたらこれが『熱中症』というやつなのか。『そんなはずはない』なんて、考えてはダメなんだな」と痛感しました。「喉が渇いてなくてもこまめに水分を取りましょう」ってこういうことなのか。自分が取っているつもりの水分量なんて、全然たりてなかった可能性が高いということなんだな。そう認識して、反省した次第です。

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やせた?

先日、職員健診の診察をしていて、1年ぶりくらいに会う女性技師さんと対峙しました。

「たぶん間違いなく私の知っている⚪︎⚪︎さんだと思うけど、なんか印象が違う?」

マスクしているので尚のこと自信がありませんが、でも多分彼女。なんか、とてもスマートになって綺麗なレディ。いや、前が悪かったんじゃないですけど、もっと若いハツラツとした感じだったのに、とても清楚な落ち着いた印象になっていました。おそらく年齢が上がったからではなく、スリムになったからだと思いました。でも、妙齢のレディに「あれ、なんか、やせた?」とか声かけるのは、ヘタするとセクハラ扱いされることがあるからなかなかできません。すごく綺麗になったのを愛でるのだからいいじゃないか?とも思うけれど、もしかしたら自分の印象だけの話で、体重は変わらないかむしろ増えているということもありえる。あるいは、メンタル不調や体調不良でやせた場合もある。

そんなわけで、結局何も声をかけずに粛々と診察して次の検査を指示したのであります。でも、すごい綺麗になったなぁ。もしかしたらもうすぐ結婚するとか、そんなのかもしれないな。自分で思っている分には、セクハラにはなりますまい。とか云って、ここに書いたら同じことか?

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未確認物体

夏の風物詩である恐怖体験話は今でもテレビ番組でこの時期になるとやっているのですね。もっとも、テレビ離れしている若者が見るのかどうかは知りませんが、かえって彼らが目にするSNSやYouTubeの様な配信動画の方がはるかに怖いものが多いのかもしれません。

ああいう番組を見ていると、最終的に「この怪奇現象は本物か?」「未確認飛行物体(UFO)に見えるのは本当にUFOか?」などという謎解きに向かって行って、どこぞの科学者さんとやらが「これは科学的に同じ現象を再現できるから、偽物だ!」と鼻で笑いながら怪奇現象や未確認物体らしき写真を否定することで終わるのが常です。

以前はそういう風景を見ながら、「そういうものかな」と納得していたのですが、よく考えたらそれどこかおかしくないですか? 『Aという現象をBで説明できるから、Aは間違いである』という理論になります。これは裏返せば『Bという理論はAでも説明できるのだから、必ずしもこれはBとは限らない』ということにどうしてならないのでしょう? 結局、『科学が正義』だからなのでしょうか。世にいう『怪奇現象』や『未確認物体』は得体の知れないものとして世間を不安に陥れるけしからんものだから、それが「怪奇でもなんでもない、理不尽でも何でもない」ということを証明してあげた。だからもう安心しても大丈夫だよ!という『疑心暗鬼性悪説』からくる正義の味方的発想の理論なのでしょう。

でも、怪奇現象のことはまあそれでいい(というか、否定されてもされなくても特に困ることはほとんどないから)かも知れないけれど、その他の森羅万象のことをこの理屈で進めて行っていいものなのか?と思うわけです。『真理は常に一つ』とは限らないわけで、なんでも疑ってかかるのはいいけれど、「自分で定めた基準のなるものだけが正しい」と思い込まない方がいいのではないかと思うことが世の中には時々存在しているものです。「自分の知らないこと、自分が理解できないことは、間違いだ」という理論で生きている『文化人』さんが意外に多いのであります。

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睡眠リズムと内臓脂肪

睡眠リズムの乱れで若年者の血圧上昇に対する内臓脂肪の影響が増大する

"若年者では、血圧上昇に対する内臓脂肪組織(VAT)の影響は、睡眠リズムが乱れると増大するという研究結果が「Hypertension」に3月6日掲載された。"

"睡眠・覚醒相が不規則であることは、睡眠時無呼吸症候群や睡眠不足とは無関係に、中心性肥満に伴う心血管疾患の発症を助長する可能性がある"

何のことか今ひとつわかりそうでわかりにくい日本語訳ばかりなのですが、「メタボの若年者は睡眠リズムが乱れると高血圧症になり易い」という意味と思っていいのかしら?
 

 

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認知機能と運動vs睡眠

認知機能維持に重要なのは?運動vs.睡眠

身体活動と睡眠はともに認知機能低下や認知症の重要なリスク因子であるが、それらがどのように相互に作用しているかは十分に検討されていない。そこで、英国・University College LondonのMikaela Bloomberg氏らが、身体活動と睡眠時間の組み合わせと10年間の認知機能の推移の関連を調査した結果、高頻度・高強度の運動を行っていても、睡眠時間が短い場合では認知機能の低下が速かったことを明らかにした。The Lancet Healthy Longevity誌2023年7月号の報告”(ケアネット2023/08/03配信)

同じ内容の記事が他にも載っていました。 

認知機能を維持させる(低下を抑える)には運動が必須だということは以前から認識されていますが、長期間の認知機能を維持させるためには運動だけではダメだ!と言う研究結果が報告されたわけです。

 「高頻度・高強度の身体活動を行っていても、短い睡眠による急速な認知機能低下を改善するには不十分であった。身体活動への介入では、長期的な認知機能の維持のために睡眠習慣も考慮する必要がある

生活習慣病は”睡眠”で語られる時代です。睡眠の量と質を維持させることを疎かにして健康は得られないということを、世のショートスリーパーの方々は心に留めていただきたいものだと思っています。夜中の24時間フィットネスジムの利用で健常を得るなんてことはあり得ないと思っているわたしですが、わたしから云わせれば、「夜に運動するくらいならその時間に質の良い睡眠を得ることを考えた方が健康的」ではありませんでしょうか。

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