痛みに慣れる弊害
ここのところ、横になっていたり座っているところから立ち上がるときの腰痛が半端ありません。しばらく歩いているとすぐに何もなかったかのようになりますが、また座って仕事したり食事をとったりすると、その後にすぐには立ち上がれないほどの腰痛。症状はかなり強いのだけれど、こんなことはわたしの長い人生の中、特にこの10年くらいの間には何度か周期的に襲ってきたことです。最初のころは「なぜこんなことが起きる?」と原因究明に躍起になっていました。カラダに起きる異常には必ず何らかの原因があって、それがはっきりしないと治療はできないと思っていましたから。「腰痛症は原因がはっきりしないことが多いんですよね」と専門医のコメントをマスコミや学会などで聞いてはいたけれど、それは本人の感じ方の問題で実は大したことないのに本人が大袈裟に思っているパターンが多いのだろうと全く他人事に考えていました。わたしのようなこんな痛み方はどう考えても気のせいではないし、持病の腰椎ヘルニアや筋肉疲労やあるいは『ギックリ腰』が原因に関わっているに違いない、と。
でも、それを何度か経験していると、「別に原因がなんでもいい。治ればそれでいいのだから」と思うようになり、「今はこんなに痛いけど、そのうちウソのように治ってしまうことは経験値で知っているから大丈夫」と考えています。今回もきっとそうでしょう。でもこれ、本当はいいことではないのでしょう。「いつものことよ」とやり過ごすと新たに生じた重篤な病気を見逃す危険性があるから。「しばらく様子を見ていつまでも良くならなかったら早めに専門医を受診してくださいね」と他人には云っているけれど、さて自分の場合にはその重い腰を上げるタイミングがなんか遅れてしまいそうな気がします。
慣れっこになっている病気に尿管結石もあります。ちょっと腰が重いと「もしかしたら石かな」と気軽に云い、ペニスの先っちょがちょっとチクチクしても「石が膀胱に落ちたのかな」と動じない。なにしろ『石博士』を自称している身ですから。これこそ、膀胱がんや尿管がんを見逃してしまいそうでちょっと気にしてます。でも多分、泌尿器科に行くのは2年前のような嵌頓状態になったレベルになるまでないだろうと思うのです。病気慣れした医療従事者は一番厄介な存在です(笑)
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