ワインは心臓に良い
”アルコール摂取と心血管イベントにはJ字型、U字型の関連があるという報告もあり、多量のアルコール摂取は心血管に悪影響を及ぼす一方、少量であれば心血管に良い影響を及ぼす可能性が指摘されているが、結果は一貫していない1-3)。また、ワインの摂取が心血管の健康に及ぼす効果についても、意見が分かれている。そこで、スペイン・Universidad de Castilla-La ManchaのMaribel Luceron-Lucas-Torres氏らは、ワインの摂取量と心血管イベントとの関連について、システマティックレビューおよび22試験のメタ解析を実施した。その結果、ワインの摂取は、心血管イベントのリスク低下と関連していた。また、年齢や性別、追跡期間、喫煙の有無はこの関連に影響を及ぼさなかった。Nutrients誌2023年6月17日号の報告。”(CareNet2023/07/14配信)
先日「酒は少量でも毒」と紹介したばかりですが、同じ配信元からちょっと前にこんな記事も配信されていたので紹介しておきましょう。細かいことを云う必要もなく、とにかく「ワインは心血管疾患に良い効果をもたらす」という結論。
「年齢、薬物、病態の影響によりアルコールに対する感受性が高い患者では、ワインの摂取量を増やすことが有害となる可能性があるため注意が必要である」と指摘しながらも、「システマティックレビューおよびメタ解析によって、ワイン摂取は冠動脈疾患(CVD)、冠動脈性心疾患(CHD)、心血管死のリスクを低下させることが示された」とまとめているのであります。
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