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エレベーター

わたしがエレベーターに乗らないのは皆に周知されてきたので、わざわざわたしのためにエレベーターを閉じずに待ってくれているスタッフは居なくなりました。むしろ、エレベーター待ちをしている横を通りすぎて階段に向かっているわたしに対してバツが悪そうな顔をして目線を逸らしたりされます。

思えば、2011年、東日本大震災の折、日本中がエネルギー不足となりあちこちの電気が消されて暗いコンビニや暗い空港がその象徴となった時がありました。「省エネのためにエレベーターに乗らずに階段を使いましょう」という合言葉で、うちの職場でも管理者が率先して階段を上がり下がりしました。「かえって健康を手に入れるからラッキーだ! 発想の転換をしてピンチをチャンスに変えましょう!」と職場を挙げて宣言していたじゃありませんか。それなのに、今はそんな面影すらない。エネルギー事情が回復するやいなや、かつて率先して歩いていた管理者がいち早くエレベーターを利用するようになりました。

若い世代がすぐ横の階段を尻目にエレベーターを待つのはまだわかります。彼らは生まれた時からそこにエレベーターがあった人たち。「そこにエレベーターがあるのにどうしてわざわざ無駄な労力を費やして階段を上る必要があるの?」という思いは、おそらく彼らの親世代がそう思っていたからでしょう。彼らが将来退化によって下肢筋力を失うとしても、それは別に困らないこと。きっとその代用機能が開発されるでしょうから。でも、管理者世代が我先にとエレベーターに載ったのはちょっと残念でした。「管理者がエレベーターに乗ろうとしているのに、私たち一般職員が階段上ったりしたら失礼ですよね。なんか嫌味みたいで」とまことしやかな言い訳して一緒に乗っていた連中ともども、早くどこかカラダ壊して後悔すればいいんだ! なんて、そんな意地悪なことは云いませんけどね。

そういえば、新型コロナウイルスがまだ殺人ウイルスだった数年前でも、東日本大震災のころと違って、エレベーターには皆さん乗っていましたよね。満員そうなら一機遅らせてでも乗っている様子を傍から見ていたような記憶があります。生活変容というのはなかなか難しいものなのだなとつくづく思います。

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