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腹鼓・舌鼓

「お腹をポンポン叩くの『はらつづみ』って云うよね」と妻。

「何云ってるの。それは『はらづつみ』でしょ!」とわたしが反論。

「太鼓のように叩くのだから、鼓=つづみじゃないの。あなた時々変なこと云うよね」

「おかしいのはあなたの方でしょ」

そう云って検索をしたら、完全にわたしの負けでした。妻の云うとおり、『腹』+『鼓(つづみ)』なのだから『はらつづみ』なのだそうです。まあ、冷静に考えるとその通りです。でも、わたしのアタマの中には『はらつづみ』『はらづつみ』『はらつづみ』・・・と何度も声に出して発音してみても『はらづつみ』の方がしっくりくる感じがしてならんのです。実は、そんな人が世の中には多いようで、検索したどの記事を見ても「正式には『はらつづみ』だが『はらづつみ』とも読む」と書き足されていました。なぜ、そんな誤用がまかり通った上に正式に認めてもらえるようになったのか・・・「そっちの方が発音しやすいから」のようです。

同じような単語に、『舌鼓(したつづみ)』がありますが、これも『したづつみ』でも可なのだそうです。まあ、誤用を正解だと思い込んでいたわたしとしてはありがたいことではありますが、誤用は誤用なのだから、頑なに「『●づつみ』は間違いだ!」と突っぱねてほしかった。でも最近はこういうパターンは少なくありません。コトバは文化、だからこそ元々の意味がどうであれ、たとえ使い方が明らかな誤用であれ、そっちを使う人が多ければそれも正解となるというのも分らないでもありません。これもまた、ある意味『多様性』の表れなのかも。

重ね重ね、勉強になりました。

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