酒は毒
”高血圧でない人が少量のアルコールを習慣的に飲み続けていると、血圧が上昇する可能性のあることが明らかになった。モデナ・レッジョ・エミリア大学(イタリア)のMarco Vinceti氏らの研究によるもので、詳細は「Hypertension」に7月31日掲載された。” (CareNet2023/09/15配信号)
「少なければ少ないほうが良いことは間違いなく、さらに良いのは飲まないことだ。われわれの研究結果は、たとえわずかであってもアルコールを摂取していれば、時間の経過とともに血圧が高くなるという直線的な正の関連を示している」
「現在、習慣的に飲酒していない場合は、飲み始めないことだ。飲酒の習慣がある場合は、断酒または節酒すべきた」
「高血圧患者ばかりでなく、血圧が正常範囲内ながらも高いという人に対して、特に強く伝えたい。なぜなら、そのような人が飲酒習慣を続けた場合、血圧上昇の経時的変化がより強く現れるからだ」
飲酒がいわゆる『百薬の長』ではないという研究結果はたくさん発表されてきましたが、ここまで露骨に「酒は毒」と云い切った発表を初めて見たかもしれません。そして最後に、「重要なメッセージは、飲酒は高血圧や心臓病の予防にはならないという点だ」とだめ出しされました(笑)
要するに、酒はタバコと同等に「百害あって一利なし」の毒物であること。なのに酒はタバコと同様に重要な税収であり国家にとってメインの財源であるということ。人間の弱みにつけ込んで「中毒になっているやつから税を奪い取れ、イヤなら止めれば良いこと。どうだ、止められるもんなら止めてみろ!」と国はケンカを売るわけです。10月からビールの税率を下げて新ジャンルのビールの税率を上げ、そのうちに全てを同じ値段にする・・・庶民ができるだけ安く酔えるように工夫しているのに財源確保のためには手段を選びません。だって、酒やタバコは止めようと思えばやめられるし止めて困るものじゃないし止めた方が健康にいいものだから、酒もタバコもやらない国民のコンセンサスを得やすい方法ではあるのですよ。世のお父さん、世知辛い世の中ですねぇ。
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