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存在の証明

ペット霊園の都合で荼毘に付すのが一日遅れて昨日になりました。職場に午前中有休をお願いして夫婦で見送ってきました。

大きな存在のなくなった我が家。幼犬ローラは所在なさげにウロウロしています。いつも玄関に鎮座していた存在がいないことは理解していますし、箱に入れられたまま車でどこかに行ったことは分かっていますが、さてそれがもう二度と帰ってこない存在だということを理解していないかもしれません。今日は、どこか寂しそうにわたしたちに寄り添ってきます。何が起きているのか分からずに不安なのだと思います。何が原因であれ、少しずつ、もういなくなったのだということを自覚するのにそう時間はかからないと思っていますが。

昼前から週末の掃除をしました。ちょっと埃を被っていた先住犬たちのお骨をきれいにし直してから新しい骨壷を仲間入りさせました。もう使わなくなった食器などを整理し、玄関で寝やすいように敷いていた発泡スチロールの敷物を外し、匂いが溜まっていた空気を動かそうと窓やドアを開け放ちました。一番過ごしやすい玄関タイルのスペースは長いこと彼女の定位置でしたから、そのスペースが異様に広くなってそれを見るとわたしも「ああ、もう本当にいなくなったんだなー」としみじみ感じます。庭を駆け回りながら「えっへっへ」と笑って得意げにこっちを見る姿が脳裏には過ってくるので、ちょっと寂しいです。でもまあ、わたしたちもすぐに慣れることでしょうけど。

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