やめ時
今、医局のわたしのデスクの上には日本心臓病学会の年会費納入の請求書と振り込み用紙が放置されています。これを振り込むかどうか、ずっと悩んでいます。先日も書いたように、振り込みしても職場の医局費を使って全額戻ってくるのでお金に関しては別に振り込んで継続してもいいのですが、おそらくこの学会の学会員であることのメリットがもはやほとんどない。臨床医として循環器内科の実務をしているわけでもなければ心臓病学会の専門医資格を持っているわけでもない。今後、学術集会に行くこともないでしょう。定年をもうすぐ迎えるに当たって、そろそろ”やめ時”が来ているのではないか、という思いです。
学会には他にもたくさん入っています。専門医資格を継続する学会や今の仕事に関連する学会はまあ働いている間は継続するとして、おそらく半分くらいの学会はこの機会に脱会してもよさそうなのですが、ただ、「辞める」というどこかうら寂しい”終焉”の感情が、自分をなかなか行動に移させられないでいる大きな要因なのだと理解しています。それでも、これから「終わる」「辞める」という選択は少しずつ出てくることは覚悟せねばなりません。専門医やさまざまな資格も、更新したら少なくとも5年は有効なものがほとんど。普通、更新した時から次の5年後の更新のために学術集会に参加したり研修会に行ったりして更新単位を取っていくわけですが、今更新したとして5年後にまだ同じ業務をしているかと云ったらたぶんもうしていないでしょう。していたとしてもその資格が何の役にも立たないであろうことは明白。だとしたら、もう更新のために勉強する意味なんてないのかも・・・そんなことも、考えていくとついぞ淋しくなっていくものであります。ま、勉強は資格更新のためにするのではなく、自らを高めるためにするものだと考えれば、それはそれで素晴らしいことなのですけれど。
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