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『のどが渇く』

「先生、『のどの渇き』と『口の渇き』とどっちの表現が正解なんですか?」

と職場の保健師さんから質問されました。医療用語としては『口渇(こうかつ)』というやつなのでしょうか。検索すると、「口の中が乾燥している状態だ」と書かれていますが、「口の中が乾く」=唾液が減って乾燥した口の中で粘膜が荒れたり細菌が繁殖したりする、という概念はシェグレン症候群などに代表される口腔内の病気のことを念頭に置いている気がします。

わたしに質問をしてきた保健師さんは、”冬場の脱水”の症状として『のどが渇く』の方がふさわしいのではないか?という疑問なわけです。「冬はあまりのどが渇かないから脱水を見逃しやすい」と。残念ながらネット検索するとどっちも一緒くたにされていますけど、ほとんど同じことを云っているようで、実は若干違うこの2つの表現。『口渇』が”口の中の渇き”で、”のどの渇き”は『口渇感』なのかな、とふと思いました。そしておそらく、彼女の云いたいことを表すなら、”のどの渇き”なのだろうかなあ、と。

でも、これを書くためにいろいろ検索してみましたけど、おそらく”口の(中の)渇き”というコトバが”のどの渇き”をこれから凌駕していくような気がして、ちょっと寂しく思います。ちなみに、糖尿病による症状は、やっぱり”口の渇き”ではなく”のどの渇き”だと思いますが、いかがでしょう?

 

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