まだ若い?
うちの職場の職員健診がまだまだ続いています。むかしから知っている検査技師さんや看護師さんや事務員さん、他の一般の受診者さんに混じって毎日数人ずつ受診してきます。
「あら、○○くんもいつの間にか45歳か。でもまあ、まだまだ若いなぁ」
そんな独り言を云いながらレントゲン写真や心電図検査などの読影をするのが常。
「えーそんなことないですよ。もう年寄りも年寄り。イヤになりますよ」
「何云ってんのよ。『年取った』ていうのはボクみたいなのを云うんだよ。45歳なんてまだまだ全然若い!」
「先生の歳と比べたらそうかもしれないけど、もう10年前と比べたらジイサンですよ、やっぱり」
直接話してもいないのに、アタマの中で勝手に彼と会話してしまったりします。職場の看護師さんも、
「彼女は35歳になるのね。若いなぁ」
「何云ってるんですか。もう35歳だなんて、信じられないわ」と妄想会話。
そんなことを思いながら、自分の20年前、30年前を思い出します。そうです。「もうこんな歳になりましたよ。一気に年取ったのを実感しますね」とグチったときに、「キミがそんなこと云ってたら、ボクはどうなるのよ。キミなんて全然若いじゃない!」などと当時の上司が云っていました。
今の自分の姿は、人生の中ではいつも”史上最高の年寄り”。若い頃と比べたときの自分の老化に凹み、それでも抗(あらが)うのが世の常です。「今の年齢の10年後、20年後はもっともっと年寄りなんだよ」なんて云われても全然興味はないでしょう。今の自分が基準にしているのはあくまでも過去の自分なのですから。
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