オンとオフ(3)
小中学校の卒業文集を廃止にする学校が増えてきているというニュースを昨日テレビで見ました。理由は、担任の先生方の仕事量が途方もなく多くなっていて、”働き方改革”の政府の方針に従うと「卒業文集を作る」時間がないから、だとか。たしかに、子どもたちのためには作ってあげたいと思っても、文集を作るための編集作業は想像以上に大変ですから、時間外労働をしない限り絶対に作ってあげられないものではあります。中学校なら子どもたちだけで作ってもいいのかな、とは思うけれど、個人情報やハラスメントの問題など今はコンプライアンスチェックの厳しい時代なので、それはそれで難しいのかもしれません。
わたしの小学校のときの文集の題名はたしか『楠の木』。自分たちで文字を書いて自分たちでガリ版擦りして先生と一緒に自分たちで作り上げた記憶があるのだけれど、記憶違いなのかしら。何を書いたかすっかり忘れたのに、あのインクのにおいは今でも思い出すことができます。デジタル時代になった今でもあのアナログの思い出は絶対的に暖かいもの。何とか残してあげたい文化ですが・・・残念です。
そういえば、一昨日のテレビ番組で、「今、日本は働かない人間が増えている」という話があっていました。かつて『働き過ぎ』『働き蜂』と世界中から揶揄されて、日本人といえばイコール『勤勉』だったのに、「働き過ぎで過労死やメンタル不調が増えるのだからもっと休養を!」と働き方改革案が出されたと思ったら、だから「がんばって働かなくてもいい」という概念になって、「できるだけ働かなくてちゃんと金をもらうのは正当だ」という風潮が幅を利かせてきているのだとか。なんかちょっと違うんじゃないかな?と感じるのはわたしが昭和オヤジだからでしょうか。
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