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無事定年を迎えて。

今月いっぱいで、無事に職場の定年を迎えます。4月生まれなので、すぐに66歳になってしまいますし、定年後も悠々自適に暮らす余裕がないので継続雇用で働かせていただく予定ではありますが、いよいよ人生の大きな区切りが来たことに変わりはありません。還暦のときにも人生を振りかえりながら総括しましたが、あの時以上に区切り感が満載です。

医者になって、ちょうど満40年になりました(正式には医師国家試験後の研修医としての勤務開始は6月ですから2ヶ月ほど少ないですが)。研修医二年目の春、本当は来れなかったはずの今の病院に諸事情で急遽研修に来る羽目になり、半年の研修が終わって帰る日の前夜、当時のボスが「あと1年ここでやってみない?」と誘われてから、気づけばそのままここに居付いてしまいました。途中、内地留学の形でシンチグラフィ検査の研鑽のために3年ほど東京で働きましたが、結局医者人生の9割以上を今の病院で働いてきたことになります。あのとき繰り上げ当選で研修に来なければ、きっと今の病院の名前すら知ることもなかったでしょうし、妻とも出会わなかったでしょう。縁とは異なものでございます。

さらに詳しく振り返ってみると、今の予防医療の世界に入ったのが父が急逝した平成14年の1年前。つまりもうこの部署に来てから20年以上経つことになります。ということは、わたしの医者人生の半分以上は予防医療に従事・・・「自分は循環器内科が専門だ! 救急医療に生き甲斐を感じて従事してきたのだ!」と自負していたのに、本当にまともな臨床医として働いたのはとても短い期間だったことになります。ほとんどの期間が”偽医者”人生だったわけです。

40年間の中では、医療訴訟で証言のために法廷に立ったこともありますし、「主治医を他の医者に替えてくれ」と上司に直談判されたこともありますし、「先生の説明はものすごくわかりにくいですね」と面と向かって非難されたこともありますが、それでも総じて順風満帆に医者人生を全うできたと思います。これはひとえにスタッフ・同僚に恵まれたということに他なりません。感謝以外の何物でもありません。

これからは、1年契約の積み重ね。自分の体力が許して、病院が「クビ!」と云わない限りは可能な限り働かせていただこうと思います。皆さん、今後もより一層よろしくお願いいたします。

 

 

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