排塩コントロール
<取り過ぎた塩分を出す「排塩コントロール」と具体的な指導方法>
”10年ほど前に話題になったDASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食。それが今、塩分を排出させる食事として再注目されているようだ。DASH食とは、飽和脂肪とコレステロールの少ない果物、野菜、ナッツ・豆類、低脂肪乳製品、全粒穀類を豊富に摂取することで降圧効果が期待される“塩分の排出に重点を置いた食事療法”で、米国・国立衛生研究所(NIH)などが考案したのを契機に、国内の高血圧治療ガイドライン2019年版1)でも推奨されている。また、この食事療法に減塩を組み合わせたものはDASH-sodium食と呼ばれ、これまでに十分なエビデンスが報告されている2,3)。”(Care Net 2024/05/17公開)
日本人の食事パターンを考えるとどうしても塩分の取り過ぎを抑える“減塩”に重点が置かれる傾向があるけれど、むしろ「排塩を意識した高血圧対策」が重要なのではないかという提案のようで、「確かにそうだな」と感心してここに紹介したくなった次第。日本特有の四季折々の食事「和食」(日本人の伝統的な食文化)を大切にしながら、旬の食材を用いた排塩コントロールの実践を促すために、塩分の排泄を促すカリウムや食物繊維、血圧調整を担うカルシウム、血圧上昇抑制に影響するマグネシウムなどが豊富に含まれている初夏~夏の食材を紹介してくれていました(福岡大学医学部衛生・公衆衛生学有馬久富氏)。掲載されていた調理方法をご紹介します。
<お薦めの調理方法>
・トマト、ズッキーニ、なすなどの夏野菜をトマト缶+少量だしで煮込む(ピザ用チーズや鶏肉を追加してもおいしい)
・刻んだきゅうりをもずくに入れて、冷ややっこにかける
・オクラ、なす、ししとうをゆがき(電子レンジでチンでも)、めんつゆとおかかで和える
・トマトとモッツァレラチーズにオリーブオイルとペッパー/バジルを少しかける
・初夏であれば、新じゃがを牛乳で煮込む
・生で食べられるトマト、きゅうり、とうもろこしにツナ缶を和える(豆腐を入れても)
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