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人生の履歴(2)

転居の歴史が大したことないとなると、あとはもっと面白くないぞ。

職歴は大学卒業後に地元に帰って、新設されたばかりの大学(1県1医学部の政策によって国立の医科大学が作られたころ)研修医になりました。当時の医局長から「どうして歴史ある出身校で研修せずにこんなできたての大学に来たの? 医者としての基礎を培う場所なんだよ」と云われたのを覚えています。それでも新設校ならではのこと(研修医でも多くの検査をさせてもらえるなど)も沢山経験しました。研修1年後に今の病院の循環器内科に研修医として半年働き、大学に戻った後に残りの研修を終えたところで再就職・・・当時のボスが「あと1年だけうちで働いてみないか?」と誘われただけだけど、大学の教室の方がそれを「ノー」と。「他の先生への示しがつかないので、行くのなら大学の教室を辞めてから行きなさい」と云われたので、大学を辞めた次第。

その3年後、「各自が他人に負けない自分の専門分野を培う」というボスの方針で、わたしは心筋シンチグラフィ検査を習得するために東京の虎の門病院に”内地留学”の形で転職しました。「もしそのままそこに残りたい、あるいは国外に留学したいとなったら自由に選べるように」ということで一旦退職しましたが、諸般の事情があって結局留学することもなく3年後に再び今の病院に再就職し、そのまま定年までずっと居座った形。わたしの専門が検査学だったこと(治療をするのに居なくては困る立場ではない)とうちの夫婦に子どもが居なかったことがあって、遠方の関連病院への出向候補にいつも入りました。循環器内科を辞めるまで、1年ごとや半年ごとに出て入っての繰り返しでした(出向病院は4病院)。

ま、それぞれは自分なりに濃厚な歴史ではあったけれど、医者の人生としては大して深くもない陳腐なものだったかもしれません。

PS)「車は動けばいい」というスタンスのわたしの車歴は書いてもしょうがないのでやめましょう。

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