ミンミンゼミ
この時期になるといつも思うのはセミたちの棲み分けのこと。
東京のセミはいつもミンミンゼミ。でも九州のセミはアブラゼミかクマゼミ。遠い昔、わたしが子どものころは夏の初めにミンミンゼミを聴いたことがあるから、きっと気温の違いによって棲み分けるのだと。東京は九州に比べると気温が上がらないからミンミンゼミで、九州は真夏日・猛暑日が多いからアブラゼミかクマゼミなのだと。ちなみに、私の生まれ故郷の大分では「セミはアブラゼミ」と思っていたけれど熊本ではほぼほぼクマゼミの鳴き声ばかり聞こえる気がします。
ところが、先週6、7年ぶりに夏の東京に一泊してきましたが、聖橋や湯島聖堂辺りの茂みから聞こえる鳴き声はやはりミンミンゼミばかり。立っているだけで汗がぼとぼとしたたり落ちる状況の気温はおそらく九州のそれと変わらないはず。地球温暖化の影響で昔とは明らかに気温が変わっていて、九州でも関東でも連日猛暑日なのです。もはやどこでも熱帯地方なのです。それなのに東京でアブラゼミは聴けなかったということに、ちょっと感動したわけです。気温が30℃以下だとミンミンゼミで、30℃~35℃になるとアブラゼミやクマゼミ、そして盆を過ぎて秋に近づくと今度はツクツクボウシやヒグラシになる、という夏の気温移ろい説はどうも自分たちの勝手な勘違いだったのでしょうか。
ちなみにwikipediaを見たら、「ミンミンゼミは、アブラゼミやクマゼミと比べると暑さに弱い、とする説がある」とのことですから、あながち間違いでもなかったのか?と思いましたが、一方で「ミンミンゼミとクマゼミの鳴き声は、人間の耳で聞く限りは全く違って聞こえるが、この2種のセミの鳴き声のベースとなる音はほぼ同じであり、その音をゆっくりと再生すればミンミンゼミの鳴き声に、早く再生すればクマゼミの鳴き声となる」と書いてあります。それはまったくもってショックな情報でした。
まあ、どっちにしろ、朝早くから聞こえてくるセミの声は暑さの感覚を逆なでします。それでもこの鳴き声が聞こえなくなったりあるいはツクツクボウシなどに代わってきたりなんかすると急にうら寂しくなったりるものではあります。
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