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2024年8月

アイマスクはグッドアイテム

アイマスクをつけて寝ると効果はある? 夜は暗くして昼寝にもご注意 肥満・高血圧・糖尿病のリスクが上昇

 ”夜にアイマスクを着用して眠ると、睡眠の質が良くなり、昼間の注意力などが高まりやすいことが明らかになった。 「認知能力の向上を望むのなら、まずは夜に眠るときは電気を消すことからはじめましょう」と、研究者は述べている。
 また、昼寝の時間が長すぎる人は、肥満・高血圧・糖尿病のリスクが高いという調査結果も発表されている。 「昼寝をとるときは15~20分くらいにして、30分を超えないようにすると効果的です」とアドバイスしている。”(保健指導リソースガイド2024年08月05日公開)

アイマスクを着用して眠った場合は、集中や覚醒度を示す「精神運動覚醒」と、新しい連想でどれだけ効果的に学習できるかを示す「連合学習」が、それぞれ改善することが分かった。
昼寝を1日に30分以上とっている人では、そうでない人に比べ、体格指数(BMI)やウエスト周囲径が高く、空腹時血糖値、収縮期(最高)血圧、拡張期(最低)血圧の値がそれぞれ高い割合が多く、メタボに該当する人が多い傾向があることが示された。

どちらも以前から云われていることを実証したことになるのでしょうけれど、寝るときのアイマスクはそのままスマホを覗くという行動も強制的に奪うし、周りの雑音も取り除けるのでたしかにグッドアイテムだなと思いました(わたしがすぐに実践できるかどうかは別にして・笑)

 

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火が”つく”

先日、墓参りしてろうそくに火をつけようとしたら、いつもは普通に着火できるチャッカマンがまったく反応しなくて閉口したことがありました(ガス切れだと諦めて帰ったけれど家に帰ったら何の問題もなく着火できて・・・気味悪かったのですが)。

 まあそれは良いとして、ここで『火がつく』と書こうとしてハタと困った。『つく』ってどういう漢字を当てるのか?

 『付く』?『着く』?『点く』?

普通に考えたら『付く』かな?でも『着火』とか『点火』とか云うやんか。電灯は『点ける』だし・・・。早速ググってみたのだけれど、それでもどうもしっくりこない。この読売テレビの元アナウンサーさんが遠い昔に書いた記事が明快ではあるけれど、さてこれが本当なのかも分からない。彼によると、
*「動作」としては「火を付ける」
*「状態」として「火が着く」
*その「結果」として明るくなる状態が「火が点く」
なのだと。そうなると、今回のお墓でのわたしの体験はどうなりますか。

”ろうそくに火を付けようとしたけれど着かなかったから点いた状態には至らなかった。”

こういうことになりますけど、いいのでしょうか。「なんだかなぁ」という違和感が残ります。結局この場合は、『火がつかなかった』が一番無難なのではないかしら。ひらがな表記って意外に大事(というかとても便利)だと思います。

 

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疲労回復タイプ?

受診者さんの相談に対する雑学情報収拾とわたし自身のケアのために毎週楽しみにしているテレビ番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。昨日(8/25)の放送のテーマは、
“夏の疲れ”正しい休み方は?…“休む”を科学的に分析!100%回復させるための休養学 | CBC MAGAZINE(CBCマガジン) (hicbc.com)
でした。タイプ別の疲労回復法を解説したモノです。

十分にカラダを休めることを基本にした上で、『攻めの休養』として6タイプを紹介。”活動→疲労→休養というサイクルで生活しても100%まで疲労は回復しない。重要なのは「活力」・・・生活サイクルに活力を加える事で100%の疲労回復に近づく・・・その活力を得る方法が「攻めの休養」”とのこと。その6タイプというのが、
(1)気分転換タイプ
(2)栄養タイプ
(3)親交タイプ
(4)娯楽タイプ
(5)造形・創造タイプ
(6)運動タイプ
なのだそうです。人はこのいずれか、あるいはいくつか同時に当てはまるのだと片野秀樹先生(一般社団法人 日本リカバリー協会 代表理事)は云われるのですが・・・なんかねえ、わたし、どれにも当てはまらない感じがするのです。旅行や買い物が好きではないし食べるのが好きでもない。人とのコミュニケーションや自然と触れ合う事はどちらかというと苦手だし、推し活も興味がない。クリエーターではないしヨガやストレッチはしたいけれど時間を作るのが面倒くさいのです。でも、あえて云えば『気分転換タイプ』の中の『掃除が好き』というのだけが当てはまるのかしら。掃除や草取りや断捨離するとたしかにスッキリする・・・ただこれも最近はなんか面倒くさい。しないと落ち着かないからするけれど、「しないで済むなら(誰かがしてくれるなら)別にしなくても良い」という感覚に変ろうとしている気がしています。そうなったら、本当に攻めの休養ができることが何一つなくなってしまう。それはとてもヤバいことなのでは?

 

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甲子園

高校野球の決勝戦が今日ありました。仕事の合間にちらっと眺めましたが、9回まで同点でそのまま延長即タイブレーク方式で10回に勝負が決まりました。高校生の体力のことを考えてこの延長即タイブレーク方式が採用されたのだとして、もう決勝戦で最後なのだから、9回まで同点だったらそのまま『両校優勝』でいいんじゃないのですかね。時間をかけずに無理矢理勝負を決めさせる方式なので無理矢理負けたチームがなんか可哀想。そこまでして順序を決めるべきなのか? 高校野球(というか学校スポーツ)の意義の本質に関わるモノなのじゃないのかな?と急に思うようになってしまった次第です。

いや、勝負事には必ず勝ち負けがあるのだから最後もきちんと雌雄を決するべきだ!と云うのは分かる。でも、それなら昔のように勝負が付くまで普通に戦わせてあげたいと思うのです。昔からソフトボールなんかは国際大会でもタイブレーク方式をしていますし、条件は一緒だから不公平ではないとは云いますが、たまたまの打順で打つことなく出塁させられるとか、なんかスポーツじゃない気がしませんか? 抽選くじ引きで勝ち負け決められるよりは諦めがつくけれど、サッカーのPK戦の公平さとはちょっと違う気がします。

まあ、わたしと直接は何の関係もない学校のことなので、当事者の後味が悪くなければそれでいいことではあります。インタビューでは「自慢できる準優勝だった」とは云ってましたから、それでいいのかな。

 

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急激な老化

「老化」は44歳と60歳ごろに“急激”に進む?!

スタンフォード大学が発表したこの研究成果に日本中のマスコミが食いついて、アンチエイジングの専門家たちを引っ張り出して、ああだのこうだのと騒いでいます。人間は人生で2回、大きな代謝系の加速度的な衰えが生じて、このときに心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化系疾患やがんなどの発症の危険性が一気に増すということです。

でも、こんなこと、そんなに騒がなくても、わたしはずっと前から云ってましたやん。『男は厄明け時期から、女は閉経以降、一気にいろんな弊害が出てきて老化する』って。別にわたしは研究したわけじゃなくて単なる経験値の話でしたけど、やはり先人たちが『厄年』という概念を作り出したのも先人たちの歴史の中の経験値が作り上げたデータ集積ではありましょう。奇しくも44歳は男の厄明け、60歳は男女ともに厄年。社会的にも精神的にも肉体的にも何かが急に起き始める時ですが、それ科学的に証明したと云うことで、わたしも今後人間ドックの結果説明時に自信を持って話してあげられそうです。


 

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オリンピックイヤー

最近、マイコプラズマ肺炎が急激に流行の兆しだと聞いています。

潜伏期が長くて症状が普通の感冒に近いのでほったらかされがち・・・そのために周りに感染して広めやすい特徴があって『歩く肺炎』などと呼ばれるらしい(実はわたしはあまり聞いたことがないけど)です。わたしが若い頃は、「症状や聴診所見が軽い割にレントゲンを撮ると思いの外特徴的なしっかりした肺炎像が見えるから、そのギャップの大きさで診断が付く」などと云われていたものです。

 かく云うわたしも30年ちょっと前、東京で勤務していた頃に罹りました。動脈血の酸素濃度が下がっていたから5日間入院させられましたが、あれは肺炎のせいではなくて太っていたせいではないかと後で云われました。その3週間後に妻も罹りました(近くの医院で、「夫が罹ったからたぶんマイコでしょう」とレントゲン検査もせずにマクロライド系抗生剤を処方されただけでした)。

世間の皆さんは意外に『マイコプラズマ肺炎』をご存じないみたいですけど、あれは4年周期でなぜだかオリンピックの開催される年に世界中で大流行する病気として、遠い昔から有名です。「今年は8年ぶりの大流行だ」とニュースで云ってましたが、それは4年前がコロナで巣ごもりだったからに他なりません。マイコプラズマは決まった抗生剤(マクロライド系やミノマイ系)を飲めば忽ち良くなることでも有名でしたが、どうも最近は耐性菌が出てきて、時々抗生剤が効かなくなってきたりしているのだとか。

とりあえず、標準予防策(うがい・手洗い・マスク)を励行しておきましょう。

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腹は出ない

この数ヶ月、徐々に増えてきた体重が、一週間前にはその数日前より2キロ近く急増してしまって大慌てしました。おそらくこの数ヶ月で5キロ近い体重変動(増加)を起こしています。週初めに増えて少しずつ減って再び週明けに増えるというパターンの繰り返しですが、この増加の仕方は今より15キロ以上重かった高校生の時代からの増減の歴史から始まっているのでそう驚きはしません。ただ、さすがにここ一週間は突然ズボンもパンパンになって、「太ったな」と実感しています。

もちろん増えたのは筋肉ではなくて脂肪なのですが、わたしの脂肪は基本的に皮下脂肪型が中心であって内臓脂肪型ではありません。高校生の頃に蓄えた皮下脂肪を一念発起で縮めても袋は残っているからいつでも戻すことができます。内臓脂肪のように短期間で一気に増減するのと違い、皮下脂肪はしばらくは適当に消費しながら様子をみてくれます。だから減るときより増えるときの方がその上がり方は緩やかです。というか一定期間は変化しませんから、「なんだもっと食っても大丈夫なんじゃ? 暑いから動かないけどそれでも変化しないんだからこのままでいいんじゃ?」などと高を括っていると、「いい加減にしろよ!」と云わんばかりの体重の急上昇を始めるわけです。それが始まったら今度は簡単には停止できません。それが、今の状態でしょう。

ただ、『お腹が出てくる』というパターンではないのが皮下脂肪型の特徴。どこぞのメタボオヤジのようにお腹だけが前に突き出ていくような変化の仕方をしません。『お腹が出る』のではなく『お腹が大きくなる』パターン。”浮き輪型”というやつです。引っ込んでいたお腹は引っ込まなくなりますが、単純に”ずんどう”になる。格好は悪いけどゆったりしたシャツを”シャツイン”しなければ目立ちません。それでなくても筋肉がなくなって萎んだ老体。腹さえ隠せば見た目はやせて見えます。幸い、最近はスーツを着る機会もほとんどなくて通勤にアロハシャツなんぞ着ているモノだから全然余裕です。傍から見て「そのお腹はみっともない」と思われないとなかなか頑張る気力は湧かないモノです。

「ま、この歳ならこんなもんかな」・・・なんてな悪魔のささやきの声が最近耳鳴りのように大きくなってきています。くわばらくわばら。

 

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ネタ作りの苦悩

山の日絡みの連休や盆期間の間、記事アップを休んでいました。私の職場は別に”盆休み”などはなくてカレンダー通りの勤務(15日だけは墓参りのために有休とりましたが)でしたが、単にパソコンに向かう気力が湧かなくて、しかも無理して書きたい内容があるわけでもなかったので、ブログを休みました。

昨日、某テレビ番組で漫才師さんが、「毎日ネタを考えているけれど、歳と共にだんだんネタが浮かばなくなるんです。ずっと漫才ばかりやっていると一層何も浮かばなくなるので、漫才だけではなくバラエティやコメンテータや各種イベントなどにも積極的に出させてもらって視野を広げようとしているんです」と語っていたのを聞きながら、とても共感できました。わたしも、ほんの10年くらい前までは「話のネタなんていっぱい転がっていていくつでも話にまとめることができる」と芯から思っていましたが、徐々に世間への関心が薄れてきてそれとともに何も浮かばなくなってきています。ちょっとしたキーワードは浮かぶけれど、そこから話を膨らませられない。やはり社会への関心をきちんと持ち続けることがアンチエイジングの基本だということが実感としてわかる歳になりました。

某外科医が後世や自分の息子のために自分の自叙伝のようなエッセイを出しました。将来、挫折しそうになった時に読んで欲しいということで、自分が歩んできた若い頃からの歴史をエッセイにしたものらしい。わたしも20年くらい前にはそんなこと考えたことはありました。後世のためではないけれど、自分の若い頃からの自叙伝みたいな振りかえりを書いてみたい。あの時何を考え、何をしたかとか。このブログが何のかんの云ってもう15年以上続いているから、ここに一部書いたこともあるけれど、もう今は無理です。何も思い出せません。若い頃に何を考えたか?などということ、あれだけ鮮明に覚えていたのにほとんどおぼろげ・・・近視の目で遠くを眺めたり、老眼の目で近くの文字を見たりするのと同じくらい、何もかもが霧の中に沈んでいこうとしています。

そうなると、ネタ云々ではなくて、社会に何の役にも立たなくてもいいから、思ったことはその場でしたためておくというのが大事だのだと、再確認いたしました。

 

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食べる欲求・飲む欲求

最近のわたしの悩みは、舌鼓を打つような食べたい食べ物がアタマに浮かばないこと。同じように飲みたいと思うアルコールの種類がアタマに浮かばないこと、です。

食欲がないわけじゃないし、酒がおいしくないと感じているわけじゃないのですが、ただ「今夜あの酒をあの肴で飲みたいな」というイメージが全く湧いてこないのです。地元の友人が、おいしそうな料理とおいしそうな酒を並べた写真をSNSによくアップしてあります。「おいしそうだな」と思います。そうか、おいしそうな料理を並べると酒を飲みたくなるのか?と思って、昨日焼き鳥屋さんでわたしの好きな焼き鳥を買って来て並べてみました。焼き鳥も日本酒もおいしかったけれど、でも何か違う。「もうちょっと飲み続けたい」感にならないわけです。料理の写真を眺めてみる。おいしそうなお肉もお寿司も中華料理も、食べりゃおいしいのだろうけれど、それじゃ「今夜は是が非でもそれを食べたい」と思うかというとそうでもなのです。酒にしても家の常時あるビールも焼酎も日本酒も、どれもおいしいと思うけれど、「今夜あの酒を飲みたいな」と思い浮かべるアルコールがないのです。仕事帰りにコンビニで家にないアルコールを買ってきてみる。おいしく飲みきるのだけれど、でもなんか満足感に包まれない。

これってもしやうつ病かしら? それとも夏バテ? そのうちまたベロンベロンになるまで酒を飲みたいとか、二日酔いでもう二度と酒は飲まないぞ!と誓って朝出勤するのに帰りには「今夜は何を飲もうかな」とか考えているような、そんな気分が湧いてくるのでしょうか? 「今夜はアレを食いたいから、ちょっと街に食べに行こうよ」みたいな食事の誘い方・誘われ方をしたいと思うようになるのかしら? とても不安です。

 

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心電図を読影するのは私

健診で発見された心電図異常で将来の心血管疾患リスクが分かる 将来の重症化予防に貢献

 ”京都大学などは、健康診断で心電図異常が指摘されると、将来に心血管疾患(CVD)の発症リスクが上昇することを明らかにした。全国健康保険協会(協会けんぽ)の生活習慣病予防健診、および300万人超の医療レセプトのデータを用いて解析した。
 「研究結果は、日本の健康診断で一般的に行われている心電図検査が、心血管疾患のリスク評価に有用である可能性を示しています。心血管疾患の負担が世界的に増大しているなか、簡易で安価な心電図を用いた集団的なアプローチが再評価される可能性があります」と、研究者は述べている。”(保健指導リソースガイド2024年07月22日公開)

どういうことかと云うと、
「軽度心電図異常や重度心電図異常が指摘された加入者は、正常所見だった加入者に比べて、将来にCVDの発症リスクが上昇することが示された。さらに、軽度心電図異常の種類だけではなく数が多い場合に、CVD発症リスクや重度心電図異常発症リスクがより高くなることも分かった。」
「軽度心電図異常やその数は、将来の重度心電図異常発症のリスクと関連があることも分かった。これらの関連には、性別や年齢、生活習慣病などの属性による違いはみられなかった。」とのこと。

書いてあることは良く分かるし、健診に従事している循環器担当の医者としては健診の心電図を心疾患の予後評価に繋げていただけることは大変うれしいのですが、読影をしている者としては、「ホントにそれでいいのか?」という懸念もあるのです。『軽度異常』という範疇の中には、洞性徐脈も入るのでしょうか。洞性頻脈ならともかく、洞性徐脈はむしろ「正常」より良いのかもしれない(「一生の脈拍数が決まっているから徐脈の方が長生きだ」と云われています)。反時計方向回転とか異所性調律とか洞性不整脈とかも、その大部分は体格による心臓の位置ずれとか年齢が若いとかの要素でしかありません。あえて所見として指摘しているこれらの所見名も『軽度異常』の中に含まれてしまうのだとすると困ったことです。そういうものは『正常』『異常なし』として無視しなければならないということになります。今回の研究からすると、私の読み方は異常者をたくさん生み出す諸悪の根源になるやもしれないということになるのでしょうか。

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腸内フローラの改善法

肥満やメタボの人の腸内細菌は不健康? 食事や運動が腸内フローラの健康に役立つ 改善するための2つの方法

 ”ヒトの腸には、多くの腸内細菌が棲みついていて、「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれている。腸内細菌が、肥満や糖尿病などとも関係があることが分かってきた。腸内フローラはその人の生活スタイルの影響を受け変っていく。野菜をよく食べている人は、腸内フローラが健康であることが明らかになった。食事などの生活リズムや運動を行う習慣は腸内環境にも影響し、肥満や糖尿病などとも関連していることが研究で示された。”(保健指導リソースガイド2024年07月29日公開)

腸内細菌の多様性は、健康と体の回復力を高めるのに有用です。とくに幼少期に野菜や果物を食べると、細菌が定着する絶好の機会となり、免疫システムの発達に良い影響をもたらす可能性があります」(グラーツ工科大学環境バイオテクノロジー研究所のガブリエーレ ベルグ氏)

ほんの15年ほど前には医療者ですら腸内細菌の話をすると眉をひそめていたものですが、今や腸内細菌で生活習慣病やがんの多くを語ることに異議を唱える医者はおりますまい。ただ、「いかに腸内細菌叢を健全に保つかが重要か」を唱えても一向に改善ができないのは、それは生活習慣病予防の啓発活動の永遠の課題なのであります。人が煩悩と戦う行動は、「病気を治す」ならやれるけど「健康のため」程度ではやれない・・・『人間は煩悩の生きもの』である所以なのであります。だから、時々こういう啓発記事は多くの人たちの目に触れさせなければならないのかもしれません。

●食事などの生活リズムも腸内環境に影響する
●ウォーキングなどの運動も腸内フローラを健康にする
●腸内フローラを健康にする2つの方法
 ■ 善玉菌のエサとなる食物繊維などを積極的にとる
 ■ ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べる

 

特別なことは何も書いておりません。意識しなくても実行しているのが当たり前の人生になることをお祈りいたします。

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最近のわたしの血圧

あれだけいい加減だったわたし自身の血圧管理。昨年暮れからきちんと外来通院を始め、アムロジピンだけだった内服薬を合剤のアイミクス(イルアミクス)に替え、それでも不十分だと云われて一ヶ月後にフルイトラン(トリクロルメチアジド)を加えられ、1ヶ月後の24時間血圧計で「まだもう一息」と云われてさらにセララ(エプレレノン)が追加されてから今に至っています。実質4種類の薬を飲む羽目になったわたしの血圧管理ですが、当初提示されたように最近はきちんと120/75mmHg以下レベルを保っています。

ここ3ヶ月の平均値は、朝117/75mmHg、夜112/68mmHg、脈拍82bpm
    最大値は、朝125/85mmHg、夜126/84mmHg、脈拍108bpm

「どんなもんだい!」です。昨年末に朝から140~150/90~100mmHgあっても「まあこんなもんかな」と自分をごまかしていたけれど、最近は120mmHgを超えたとか80mmHgを超えたとか云うだけで測り直したりしてしまいます。ちなみにわたしの記録する『血圧ノート』では125/75mmHgのどちらかがそれ未満にならないと赤マークが提示されるのでつい意地で青マークになるまで測り直したりします(まあ、期待通りには下がりませんが)。「夏は汗もかくので思いの外低くなる可能性もありますから、その時はサイアザイド系利尿剤(トリクロルメチアジド)から止めてみてもいいです」と主治医に云われたけれど、結局下がりすぎたり気分が悪かったりすることもなく(そういえば、これだけ基本的な血圧が下がっているのに、自覚症状は全く変わりません)、ずっとそのまま継続中です。

昨年、昼間に外来で測ると180/110mmHg超だったりして、「先生、これでいいんですか?」とナースに云われたのが受診のきっかけなのですが、まだ昼間(あるいは仕事中)に値の確認をしてみる勇気はありません。やっぱり、こわい。

 

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自然淘汰ならず?

日本女性の平均寿命87.14歳は世界1位、男女とも前年より寿命延長/厚労省

厚生労働省は、7月26日に令和5年の簡易生命表の概況を発表した。これによると男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.14歳となり、3年ぶりに前年を上回った。前年と比較して男性は0.04年、女は0.05年上回ったほか、平均寿命の男女差は6.05年で前年より0.02年延長した。65歳の死因別死亡確率(主要死因)について、男性では肺炎6.18%(前年6.13%)、老衰8.85%(前年8.31%)が前年に比べ死亡確率が上昇し、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患は前年に比べ低下した。女性では肺炎4.44%(前年4.34%)、老衰20.77%(前年19.79%)が前年に比べ死亡確率が上昇し、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患は前年に比べ低下した。”(Care Net 2024/08/02公開)

昨年は新型コロナの影響で2022年の平均寿命が若干低下した様だったけれど、持ち直したということかしら(まあ、内訳としては肺炎による死亡は上昇してはいるから、高齢者の肺感染症はコロナに限らず致命傷になってはいるということか)。殺人ウイルスだったコロナも並のウイルスになってしまったということは、自然淘汰の大波にはなれなかったことになります。最近の未曾有の自然災害でも持ちこたえてきた人類の最大の敵はこの猛暑と云うことになるのでしょうか。もうすでに高齢者の括りの中に入り、まったく他人事ではなくなって、遺言証を書く羽目になったわたしですから、自然災害に巻き込まれるのと病気で死ぬのとどっちが楽なのか? 事故死の方が楽なのか?などとそんなことまで時々考えるようになっています。当事者にとって、平均点はどうでもいいんですよね、実際。


 

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公共場でのマスクの是非

公共の場でのマスク着用、呼吸器感染症の発症予防効果は/BMJ

 ”14日間にわたり公共の場でサージカルフェイスマスクを着用した場合、着用しない場合と比較して、自己申告に基づく呼吸器感染症の症状発症リスクが有意に減少した。ノルウェー・公衆衛生研究所のRunar Barstad Solberg氏らが実用的無作為化優越性試験の結果を報告した。感染予防策としてのサージカルフェイスマスクの有効性は定かではなく、観察研究でフェイスマスクの着用が呼吸器感染症のリスクを減少させることが示唆されているが、これまでの無作為化試験は検出力不足など方法論的に限界があった。著者は、「本研究は多くの先行試験と異なり、十分な検出力を有している。フェイスマスクの着用は、負担の少ない比較的低コストで簡単な、呼吸器感染症の流行を抑えるために検討する価値があると考えられるいくつかの公衆衛生および社会的対策の1つである」とまとめている。BMJ誌2024年7月24日号掲載の報告。”(Care Net 2024/08/02公開)

最近、幼少期の同級生が「コロナで自宅療養中だ」とLINEグループで報告していましたし、定期的にゴルフする仲間が立て続けに「コロナに感染したから次回のコンペは休みます」と宣言。明らかに新型コロナ感染は波が訪れようとしています。先日、一泊二日で東京に行ってきましたが、乗り物や人ごみの中でマスクをきちんとしている人は1~2割くらいだった印象です。猛暑なので炎天下でマスクをするのは本末転倒だと思いますが、わたしは乗り物の中や渋谷駅の中、そして劇場内(友人の舞台を観劇しに行きました)だけはきちんとサージカルマスクをしていました。「もうコロナが5類になったのにいまだにマスクをしている人はどういう理由でしているのか教えてほしい」みたいなコメントがSNSに書かれているのをみながら、そういう認識なんだね?と思ったこともありましたが、今一気にコロナ感染者が増加する中で、あのコメント者は今でも同じように思っているのかしら。もっとも、そもそもマスクがインフルエンザを予防できるか?といえば「No」という返事を以前は呼吸器科医は答えていました。それに対するアンチテーゼの報告ととらえた方が分かりやすいかもしれません。

北欧の通常のインフルエンザシーズンである2023年2月10日~2023年4月27日に実施されたものらしく、新型コロナの発生率には有意差はないものの呼吸器感染の発症率に有意差がでたというのだけれど、症状発生数が8.9% vs.12.2%という程度を有意としてもてはやしていいものかどうかはちょっと疑問です。でも、そもそもマスク習慣のない北欧の自己申告報告でまともなフェイスマスクのつけ方を皆がしているとは到底思えません。”鼻マスク””顎マスク”込みで集計したのだとしたら、形だけでもマスクしていると呼吸器感染症にはかかりにくいということは云えるのかもしれません。

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人生初めてのこと

ここのところ『猛暑』という表現を突き抜けたところにある暑さと戦う日々が続いています。先日は朝の出勤時からギラギラ照らす太陽の下で出勤のために運転していたら頭痛が激しくなってそれでなくても白内障で直射日光が眩しいのに一層見えづらくなりました。

「これは、眼性の頭痛なのだから目的地に着けば治るはずだ」と勝手に思ったけれど、よくよく考えたらそれだけではなくて朝から脱水症状も加わっていたのかもしれないなと後になって思った次第。数日前の早朝に突然右のふくらはぎがこむら返りになりましたが、あれも脱水症状だったのかもしれません。「この程度の脱水では問題にならないはず」と勝手に思い込んでいるけれど、忘れてはならないことは少なくとも2つの”人生初の体験”に直面しているということです。1つは年齢。この歳になると何もかもが初体験ですし、何もかもが蓄積の末の症状である可能性がありますから、「これまでは大丈夫だった」という体験が「これからも大丈夫だ」という証にはならないということ。そしてもうひとつは云わずもがなの未曾有の猛暑です。「熊本は昔から暑いから、扇風機から熱風しか出てこないなんて当たり前なんだよ」と云っていた40年前の気温なんてまだまだ可愛いモノでした。去年に比べても今年の熱波は数段馬力が強く、普通に触れば「火傷する」と云っても過言ではない状態です。

だから、自分の過去の経験など何の役にも立たないのだと云うことを肝に銘じて日々を過ごさねばなりますまい。もちろんそれは熱中症に限ったことではありません。いろいろな体調の変化が自分の経験値だけで判断してはならないことが多くなると云うこと、自分にいつも云って聞かせるようにしております。

 

 

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