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転倒リスク予測

思いつく動物名の数で転倒リスク予測~肝硬変患者を対象に検討

 ”肝硬変患者は、サルコペニアやフレイル、肝性脳症といった症状の影響により、転倒リスクが高いとされる(関連記事「肝硬変患者で不慮の事故が多い理由は?」)。岐阜大学大学院消化器内科学分野の三輪貴生氏らは、肝硬変患者を対象に実施した、1分間に動物の名前をできるだけ多く挙げてもらうアニマルネーミングテスト(ANT)の結果と、過去の転倒および骨折歴との関連を検討する横断研究を実施。両者には関連性が見られ、「転倒および骨折がANTで評価した神経機能と関連することが示唆された」と、Sci Rep(2024年2月21日オンライン版)に報告した。”(Medical Tribune2024年3月1日公開)

肝性脳症による神経機能低下を評価する方法として昔からこの検査方法があるそうですが、私は脳の認知機能の検査などで経験していたので『肝硬変』『転倒リスク』にこの検査方法が適用されているのにちょっと驚きました。これは肝硬変患者に限らず普通に高齢者の転倒リスクとも相関すると思っていいのでしょうか。それとも肝性脳症を想定する場合に限る評価方法なのでしょうか。そこのところにちょっと興味があります。そして、脳ドックの認知機能検査などで行う時は、『動物の名前』以外に『花の名前』という選択肢もあるのですが、肝性脳症の評価の時には『花の名前』を使うのは一般的ではないのでしょうか。ちなみに、”ANTの際に干支を参考にした対象者がいたが、干支の使用とANTの結果との関連はなかった”という結果がちょっと可笑しかった(わたしも検査を受けた時は最初にとりあえず干支を並べた経験があるからです)。

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