酒で糖尿病リスク減?
”京都府立医科大学内分泌・代謝内科の高橋芙由子氏らは、40歳以上の日本人10万2,802例を対象に、飲酒量と2型糖尿病リスクの関連を調べる後ろ向きコホート研究を実施。その結果、BMI 25未満群では、1日当たりの飲酒量(純アルコール量)が39g以上の場合に糖尿病リスクが有意に29~36%上昇した。一方、BMI 25以上群では、摂取量にかかわらず飲酒は糖尿病リスクの低下と有意に関連していたとSci Rep(2024; 14: 20315)に発表した”(Medical tribune2024年9月25日公開)
”年齢、性、喫煙状況、運動習慣を調整して解析したところ、BMI 25未満群では、非飲酒例を基準とした場合の糖尿病リスクは39~66g未満例で有意に29%高く(ハザード比1.29、95%CI 1.16~1.45)、66g以上例では有意に36%高かった(同1.36、1.10~1.69)。反対に、BMI 25以上群では、飲酒量にかかわらず24~30%の有意な糖尿病リスク低下が示された”
て・・・おいおいおいおい! こんなこと発表していいのか? ”「飲酒はアディポネクチン値やレプチン値の上昇を介してインスリン感受性を高める」と説明”されているそうなのだけど、理屈以上にインパクトの強い結果です。たとえ、”「摂取量にかかわらず飲酒の有害作用を示すエビデンスがあることから、糖尿病予防のための飲酒は推奨されない」と強調している”とまとめられたとしてもその忠告はいつの間にか無くなってしまいますよ、絶対に。というか、「飲酒がアディポネクチン値を上昇させる」というのが初耳でちょっと驚いてしまいました。飲酒がHDLコレステロール値を上昇させるというのは知っていましたけど・・・。
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