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イヌを飼うと元気で長生きになる理由

犬を飼うことと全死亡リスクの低下が関連

 ”国立環境研究所の谷口優氏らは、オーストラリアの世帯・所得・労働の動向(Household, Income and Labor Dynamics in Australia;HILDA)調査コホートのデータを追跡し、ペット飼育者の属性とペットの種類、全死亡リスクとの関連を検討。「ペット非飼育者に比べ、ペット飼育者の全死亡オッズ比(OR)は有意に低かったが、ペットの種類別では犬の飼育者のみで有意な低下が観察された」とPLoS One(2024; 19: e0305546)に報告した”(Medical Tribune2024年9月4日公開)
「今回われわれは、イヌを飼うことと全死亡(の改善)の根底にある機序についても検討した。おそらくイヌを飼うことのベネフィットの1つは、身体活動レベルの維持/増加に寄与することであろう」と考察

認知症リスクを下げるのはイヌかネコか?

社会の高齢化に伴い増加し続けている認知症は高齢者の要介護認定や死亡の危険因子であり、認知機能低下の進展抑制因子の同定が待たれる。国立環境研究所の谷口優氏らは、健康に良い影響を及ぼすことが示唆されているペットの飼育に着目。ペットを飼育している高齢者の社会医学的特徴に基づく傾向スコアマッチング解析を行い、イヌやネコの飼育と認知症の関連などを検討。”(Miedical Tribune2023年10月26日公開)
約4年の追跡期間中に560人(5.0%)が認知症を発症した。解析の結果、イヌ非飼育者と比べてイヌ飼育者では認知症発症リスクが有意に低かった。一方、ネコ非飼育者と飼育者に有意差はなかった
「イヌ飼育者では、日常的なイヌの世話に伴う運動や社会参加の維持が認知機能に保護的に働いていることが示唆される」と考察

 イヌ派のわたしとしてはとても嬉しい結果なのですが、まあたしかにこの結果には合点はいきます。ネコも癒やしてくれる効果は同等か同等以上かもしれませんが、ネコは勝手に寄り添ってくれる存在で決して飼い主に依存しません。気が向いたときに寄り添いに来るのが一般的。鳥も基本的に籠の中の存在なので飼い主を動かさせる存在ではありません。その煩わしさがないからペットとして人気があるのでしょう。その点、イヌは明らかに飼い主に依存しています。定期的な散歩もしなければなりません。散歩に出ればいろんな人が声をかけてくれますし自ずとコミュニティが生まれます。その程度が他のペットと違うところなのではないかと推測します。その最たる好例が今年満90歳になったうちの義母。転んで切ったアキレス腱のケガが元で杖歩行や乳母車歩行を余儀なくされていますが、トイプーのクララちゃんの散歩に必ず近くの公園まで毎日出かけ、公園で小一時間お仲間と談笑して帰ってくるという日課。熊本地震の後にわが家の隣に引っ越してきたので地域住民との付き合い始めは私たち夫婦より遙かに遅かったのに今や地域の主の様な有名人。いつまでも若くて元気いっぱいであります。


 

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