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蚊がいない?

もう何年も、毎年毎年「今まで経験したことのない」という天変地異が繰り返されていますが、さらに今年の猛暑はまだ尾を引いています。

秋の彼岸の時に、いつもはいつの間にかニョキニョキと生えてくるはずの彼岸花がわが家の近くでは全く姿が見えず、2、3週間遅れで10月になってから咲き始めたのを見ました。庭先の紫陽花に季節外れの若芽が出たり玄関のヒメコブシにちらほら花が咲いたり、あるいは桜並木のソメイヨシノの花が咲いたり、これを簡単に”狂い咲き”と云っていいものかどうか。私たちは『季節』を暦で判断するけれど、生き物は気温や日差しを指標にしているのでしょうから、彼らにとっては自分たちの行動こそが自然に任せた当たり前の現象なのかもしれません。そういえば、今年は蚊に刺されません。夕方に庭の水撒きをしていても全く蚊の気配を感じません。すぐに最優先で刺される妻ですら、夕方の散歩中に蚊に刺されたという話を一切しません。彼らは暑すぎて出て来れないのでしょうが、これから先の季節どうするのでしょう? 大豊作の野菜や果物があったかと思えば大凶作の野菜や果物もあり、さてさて『旬』がどうなる?などという悠長な風情の話ではなく、食物連鎖の中で生きとし生けるものたちにとって、あるべき時にあるべきものがない(あるいは多すぎる)ということが、すぐさま生態系に影響を与えることは必至なのではありますまいか。

もちろんこれによって自然淘汰されて消えていく生き物はたくさん生じるでしょうし、新しい生態系が構築されて新しい世界が始まっていくのかもしれません。いつまでも昔の常識に捉われてしまう『ニンゲン』などはいの一番に廃れていくのかもしれません。

 

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