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運動習慣

運動を週末にまとめてしても200種類の病気のリスクを下げられる

忙しくて運動を毎日続けることが難しいという人に、朗報といえるデータが報告された。毎日運動するのと週末に集中して行うのとで、健康に対して同程度のプラス効果を期待できるという。米マサチューセッツ総合病院不整脈センターのShaan Khurshid氏らの研究の結果であり、詳細は「Circulation」に9月26日掲載された。論文の上席著者である同氏は、「健康のための運動で最も大切なことは、運動のスケジュールではなく運動の総量なのかもしれない」と語っている。”(Care Net 2024/11/07公開)

運動に関するガイドラインで中~高強度の運動を1週間に150分以上行うことが推奨されているが、その運動を毎日20分ずつ程度に小分けして行うのと、数日にまとめて行うのとで、健康への影響力が異なるのかという点について」検討した結果なのだそうです。

でもむかし、わたしが予防医療の世界に入って健康運動部門の責任者になったころ、「運動は20分以上続けてから初めて効果が出始める」というデータは間違いで、「どんなに細切れでもいいから合計で同じ量できれば効果は同じだ」というデータが発表されて、「だから、別にまとまった運動の時間を作れなくても日ごろからこまめに動いていれば十分だ」と健康講演などで話したものです。今回のこの報告はそれの反対側の実証だという気がします。「運動する気があれば週末にまとめてやってもやっただけの価値はあるよ」と云いたいのでしょうか。まあどちらにせよ、人間は”運動欲”という欲を持たない動物だから、「やるだけの価値がなければやらない!」という連中に何とか奮い立たせるためにあるデータでしかありません。週末運動しているからそれを免罪符にしてそれ以外はゴロゴロと食っちゃ寝、食っちゃ寝を繰り返したり、大酒を毎晩飲み続けているという人が日ごろからこまめに動いている人と同じなんて思ったら、それはやっぱり大間違いだと思いますけどね。
 

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